「簡単!タイマー付箋」は、覚え書きやスケジュールなどが登録された付箋を、デスクトップの好きな場所に貼り付けられるソフト。付箋への登録内容は自動保存される。アラームは付箋単位で設定することが可能。繰り返しスケジュールを設定できるほか、スヌーズ機能も利用できる。

付箋を編集するには、「取っ手」部分をダブルクリックする。取っ手に「編集中」の文字が表示されているときは、内容を変更できる。編集終了後、再び「取っ手」をダブルクリックすると、付箋が保護された状態になる。保護された付箋は、「編集中」状態に戻すまで編集することができない。

アラームが設定された付箋は、指定日時になると最前面に表示され、ユーザにアラーム内容の確認を促す。アラーム通知中のメッセージには（初期設定で）「時間になりました」と表示される。アラーム通知メッセージはユーザが変更することも可能。同時に再生されるアラーム音は2種類から選択できる。ON/OFFを切り替えることも可能だ。

アラームの設定は年/月/日、時/分で行う。繰り返しスケジュールの設定も可能で、毎日、毎週（曜日指定可能）、毎月（1〜31日、月末を指定可能）の定時にアラーム通知させることができる。

スヌーズ機能の「あと5分」もある。アラームをOFFにするまで、何回もアラーム通知を行う。（「あと5分」と名づけられているが）再度アラーム通知するまでの時間は1〜99分の間で指定できる。

付箋を移動するための「取っ手」や、アラームウィンドウの外観は好みに応じて変更できる。指定できるのは、背景色、文字色、文字のフォント/サイズ/スタイル、付箋の幅/高さ/透明度（0〜100%）など。

「簡単!タイマー付箋」をうまく使えば、パソコンに夢中になって約束の時間に遅れるのを防ぐことができ、かつ本物の付箋紙ではできない機能を実現できる。この点が魅力的だ。

「アラーム機能は不要」と考えるユーザは、純粋な付箋紙ソフトとして利用すればよい。「必要が生じたときだけアラームを使う」こともできる。普段はタスクトレイに常駐しているので、思いついたときに備忘録や伝言などの「ちょっとしたこと」を入力し、デスクトップにペタペタ貼ればよい。ログを残す仕様なので、過去に書いた付箋内容を見ることで、日記帳のような使い方もできる。

開発中に苦労した点
実は、単発アラーム機能とスケジュール機能を共存させることに大変苦労しました。それぞれの機能を単独で見てみると至ってシンプルなのですが、スケジュールとアラームの両方を同時に設定できてしまうと、両方が似た機能であるがゆえに、直感的にどっちの設定が勝つのか混乱しかねないような設定パターンが多数生まれてしまいます。

この部分の仕様は最後まで悩みましたが、結局スケジューラがアラームを自動設定するという親子関係にし、スケジュール中はアラーム自動操縦中ということで操作できないようにしたら、ウソのようにしっくり来るデザインにまとまりました。

ユーザにお勧めする使い方
心理的な問題なんですが、あえてアラーム時のメッセージを標準設定の「時間になりました」のままで使うことをお勧めします。アラーム中はアラーム時のメッセージしか見えず内容が見えないので、「OK」ボタンで何の時間が来たのか確認したい心理に駆られます。そして思わず確認してしまうとスヌーズ機能が発動して、数分後にまたアラームが鳴ります。

もしアラーム時のメッセージで内容がわかってしまったらどうでしょう？　慣れてしまうと面倒になってアラーム画面のまま放置してしまいかねません。ここはひとつ、「OK」ボタンを押したくなる心理でスヌーズ機能をうまく働かせ、未来の自分を油断させない工夫をしてみはいかがでしょうか。

今後のバージョンアップ予定
実は、右端・左端に付箋を寄せる整列機能の動作が、自分自身でも気に入っていません。現状の並びをなるべく崩さずに賢く寄せてくれるよう、近々バージョンアップする予定です。また、アラーム日時順に整列する機能なんかも考え中です。