正規表現を使ったパターンマッチングや、表記が一部異なる文字列の検索も可能な高機能文字列検索ソフト。リッチテキスト(RTF)やWord/Excel文書などを対象に検索を行うことも可能。「LightGREP Personal」は、複数ファイルを対象に文字列を一括検索できる、GREPタイプの文字列検索ソフト。検索対象はフォルダ単位で指定することが可能。検索時の指定により、複数フォルダを対象にすることもできる。特定のファイル名を指定したり、ワイルドカードを使って特定の文字を含むファイルだけを検索したりすることもできる。対応する形式はテキスト(Shift JIS/Unicode/UTF-8)、RTF、Word/Excel文書(「Word」「Excel」をインストールしている場合のみ)。
利用できる検索方式は、
- 通常検索(単純な文字列検索)
- 正規表現検索
- ファジー検索
の3種類。「ファジー検索」では、表記が一部異なるような類似文字列も探し出せる。「通常検索」「正規表現検索」では、検索結果として、- 文字列を含むファイル名
- マッチした文字列がある行の番号
- マッチした部分を含む前後のテキスト
がリスト表示され、関連付けされたアプリケーションから該当ファイルをすばやく開ける(アプリケーションをユーザが指定することも可能)。結果一覧からさらに文字列検索を行うことも可能だ。「ファジー検索」の場合は、ヒットした件数だけが表示される(有料版の「LightGREP Professional」では、ファイル名なども表示される)。検索のオプションは豊富。大文字/小文字の区別、全角/半角の区別、記号・空白・語尾の違いを無視、単語のみ検索、フィールドに完全一致といったオプションを備える。「記号・空白・語尾の違いを無視」は、通常検索時のみ使用できるオプション。ハイフンで繋いだ文字や、途中に空白を含む文字列、語尾が変化している単語などもヒットする。
「単語のみ」は、例えば全角ひらがなのような同種の文字が続くものをひとつの単語として検索するもの。「フィールドに完全一致」では、カンマなどで区切られたフィールドのデータから完全に一致するものだけを検索できる。フィールドの区切り文字はユーザが任意に指定できる。
「索引検索」機能も用意されている。ファイルの内容をはじめて検索したときに自動で索引が作成され、以後は索引を利用して検索が行われるため、実行速度が大幅にアップする。「索引検索」も「ファジー検索」と同様、ヒットした件数だけが表示される(有料版の「LightGREP Professional」では、より詳細な情報が表示される)。
ソフト全体のオプション設定では、フィールド区切り文字の指定に加えてレコード区切り文字の指定が行える(デフォルトは改行記号が区切り文字となる)。重複した行がヒットした場合に表示するかどうかや、「LightGREP」のウィンドウをアクティブにしたとき自動的に検索を実行するかも指定できる。
検索結果の表示形式を変えることも可能。単純な一覧形式ではなく、レコードごとに区切りを入れたり、レコード中の任意の文字を他の文字に置き換えたりすることが可能で、テキスト整形のように表示形式を整えた状態で表示できる。
レコード中文字の置換機能でも、正規表現を利用できる。特定のパターンにマッチした文字列のフォントや色を変更することも可能だ。