数ステップの手順で簡単に楽曲を作成できる、多機能な自動作曲ソフト。コードや音譜をユーザ自身が入力することもできる。「Music Factory」は、音楽知識なしでも曲を作成できる“作曲支援”ソフト。メロディラインはもちろん、コード進行、伴奏、リズムなどを自動で作成してくれる。生成されたデータはMIDI形式(最大10チャンネル)で保存することが可能。Windows Media Playerなどの一般的なプレイヤーで再生できる。
最も簡単な作曲方法は、サンプル曲のコード進行を利用すること。サンプル曲は32種類が用意されており、明るい曲や叙情的な曲、おどろおどろしい曲など、バリエーション豊富。サンプル曲を読み込み、各小節のメロディを固定する機能を持つ「固定」ボタンをすべてOFFにした状態で、「作曲」ボタンを押せばよい。サンプル曲と似た雰囲気の、異なるメロディラインの曲が完成する。
コード進行のサンプルを利用して自動作曲を行うことも可能。4小節版と8小節版のサンプルが多数用意されており、好みに応じて使い分けられる。もちろん、コードをひとつずつ入力したり、特定の小節のコードだけを変更したりすることも可能。コード確定後、「作曲」ボタンを押せば自動的に曲が作成される。
特定の音/小節だけを修正したい場合は、その小節だけを再度“作曲”するか、手動で音符を入力する。音符入力は、専用のダイアログから行う。小節の分解能に応じて、16分/32分音符までの細かい符を利用できる。オクターブは2〜7を指定できる。
曲全体の設定は多岐にわたる。テンポは50〜350BPMの範囲で自由に指定することが可能。左右のパンや音量は、メロディ/コード/ベース/ドラムの各パートごとに異なる値を指定できる。音色もメロディ/コード/ベースそれぞれ別のものを設定できる。使える音色は、MIDIのGM規格に準拠する(テンポ/パン/音色などは小節単位で細かく設定することも可能)。曲全体を2倍の長さにしたり、調の上げ下げを半音単位で行ったりすることも可能だ。
特徴的な機能として「音声入力」がある。パソコンのマイクから音声を取り込んで曲にできるというもの。ピアノやギターなどの楽器音はもちろん、人間の声も利用できる。マイクの前で歌うだけで音程を認識し、曲を作成してくれる。