「hLauncher」は、シンプルな操作方法とすっきりしたデザインが特徴のボタン型ランチャ。普段は隠れているが、マウスのホイールボタンクリックまたはホットキー（初期設定では【Alt】＋【Q】）で表示される。アイテムの登録は、ランチャボタン上にドラッグ＆ドロップすることで行える。

登録用ボタンの数は、初期設定では1ページあたり横6列×縦2列の12個。複数のページを使用することが可能で、マウスホイールの回転ですばやく切り替えられる。コンパクトなウィンドウの中に数多くのアイテムを登録できるようになっている。

動作は細かくカスタマイズできる。ランチャ表示のトリガーは、ホイールボタンのシングルクリックかダブルクリックかを選択することが可能。アイテム上にポインタを当てたときに表示されるチップの文字列や、コマンドラインオプションなども変更できる。「hLauncher」以外のマウスホイールクリックを無効にするといったオプションも用意されている。

スキンに対応し、好みのデザインを選択できる。テーマは「デフォルト」を含め、「Vista」「Vista2」など、計6種類が用意されている。「デフォルト」では、縦横のボタン数やアイコンサイズを指定することも可能。ユーザが自作したスキンも利用できる。

しかし、「hLauncher」のトリガーは“ホイールクリックまたはホットキー”とすっぱり割り切られている。さらに「デフォルト」スキンは飾り気のないもので、筆者には大変好ましく映った。贅沢な要素は「スキン対応」というあたりになるのかもしれないが、同梱されているスキンはどれもすっきりしたものになっている（自作も可能なので、ユーザが派手なものを作ることもできる）。

シンプルといっても細かな部分に気は配られている。ホイールボタンクリックがアプリケーションと干渉する場合などに備えての対策も取られているし、ツールチップテキストやコマンドラインの編集もできる。不足のない機能を備えたソフトといえる。

開発に苦労した点
普段の仕事を快適にするためのランチャ導入のはずでしたが、開発初期では夜に少しずつ作って、昼は実際に使ってみての繰り返しだったので、快適どころか仕事の邪魔だったりしました。

あとは、常に使用するものなので、できるだけ軽快に動作させるためにいろいろ試行錯誤したり、途中からスキン対応なんてことをやってみたりで、このソフトには苦労というより、いい経験をさせてもらってます。

ユーザにお勧めする使い方
単機能なランチャなので、特にお勧めするほどの機能はありませんが、以下が私のデフォルトとなってます。

• ホイールのシングルクリックで表示する
• 「hLauncher」以外へのホイールクリックを無効にする（これをしないと、「ホイールのドラッグ」でスクロールとかができるアプリ上で表示したくなくなる。私はブラウザとかOffice系でよくある「ホイールを押したままスクロールする」機能が嫌いなので）
• 指定プログラム起動時に「hLauncher」を非表示にする
• ホットキーは過去の要望により実装しましたが、私は使用してません
• 16×16ピクセルのアイコンで横6×縦2の12ボタン
• 最初のページに「デスクトップの表示」「シャットダウン」「リブート」といったシステム系機能のショートカットを登録

今後のバージョンアップ予定
いくつか構想はありますが、特に予定は立てていません。