計算式入力型の電卓ソフト。四則演算はもちろん、剰余計算や日数計算なども行える。ユーザが変数を定義して、式に含めることも可能。「事務用 PC電卓」は、式を入力することで計算を行える電卓ソフト。計算式を目視でき、問題と結果の関連性がわかりやすい。画面構成は、いわゆる「電卓」のイメージとはかけ離れた独特なもの。テキストボックス内の「>」が表示されている場所に、計算式を入力すればよい。例えば「100*5」のように、式を直接入力して【Enter】キーを押せば、計算結果「500」が得られる。
計算用のスペースとしては、「B」「W」「G」の3画面が用意される。背景色が青、白、緑で色分けされている以外、機能的には変わらない。「ある計算を行っている最中、ちょっと割り込みで別の計算をしたい」といったときも、タブを切り替えるだけで割り込み計算を行える。
使用できる演算子は、加減乗除(+、−、*、/)のほか、演算子の優先順位を示すカッコ。平方根と指数計算は、計算式の中に含めることはできないが、別途拡張画面で計算できる。
ユニークな計算機能も用意されている。「剰余計算機能」を使えば、除算の際、答えと余りを同時に表示できる。「特定の日付と日付との間の日数を求める」「××年×月×日から、×日後の日付を求める」といった日数計算も可能だ。
変数を定義して、変数を使った式の値を計算することもできる。変数の取り得る値を複数同時に指定することで、対応する計算結果を一度に得る「マルチ計算」、変数値を一定幅で変化させつつ式の値を何度も計算する「ループ計算」などの機能もある。「一元一次方程式」を解くことも可能。変数の値を「不明」として、元となる式と計算結果を入力しておくことで、不明な値を逆算できる。
使用した計算式や計算結果は、ファイルとして保存し、あとから読み出せる。一度作成した計算式は何度でも利用できる。計算式に日本語コメントを付けることも可能だ。
現在の計算画面の状態をテキストエディタに一時退避したり、式をほかのソフトにコピー&ペーストしたりすることも可能。また、Windows標準「電卓」のワンタッチ起動機能や、マウスだけで計算式を入力できる「拡張画面」も用意されている。そのほか、最近流行の「脳の活性化トレーニング」機能として「暗算練習」「記憶練習」もある。