手書きした文字からTrueTypeフォントを作成できるソフト。フォント作成ソフト「TTEdit」との連携で作成する。「手書きフォントメーカー」は、「TTEdit」と連携して、Windows用の手書きTrueTypeフォントを作成するためのソフト。マウス/タブレットなどでウィンドウ内に文字を書くと、自動的に文字の輪郭が抽出される。抽出された輪郭を「TTEdit」で保存することで、簡単にフォントを作成できる。
文字を書くための筆は、デフォルトで4種類。10/20/30/40ドットの円状のものが用意されている。ユーザが独自に筆を定義することも可能。ユーザ定義の筆は、最大64×64ピクセルのスペースで、1ピクセル単位で細かく指定できる。作成した筆は自動的に保存され、デフォルトの筆と同じように扱える。
既存のフォントを“お手本”として表示する機能もある。例えば、“MSゴシック”をお手本に“あ”の文字を描きたい場合は、ベースフォントを「MSゴシック」に指定し、「あ」の文字を入力する。これで、MSゴシックの「あ」の文字を縁取った線がウィンドウに表示される。線に沿って書いていけば、簡単にフォントを作成できる。ベースフォントは、Windowsに登録されているものであれば、何でも利用できる。
ユーザの筆の動き(ストローク)を一文字ごとに記憶させることも可能。まったく同じ動き・書き方で、筆だけを別のものに変えたものを簡単に作成できる。例えば、最初はストロークを保存しながら細い筆で書いて“細筆バージョン”として保存し、次に太い筆を選択した状態で“細筆バージョン”ストロークを読み込むと、すぐに“太筆バージョン”を作れるようになっている。
そのほかにも、ウィンドウ内にグリッド線を表示したり、漢字の読みを表示したりする機能を備えている。