「PaperPrint」は、方眼紙や原稿用紙のような定型的な用紙を、プレビューを見ながら作成できるソフト。線の数や間隔、強調表示などのパラメータが細かく用意され、思い通りの用紙を手軽に作れる。

作成できる用紙は、

• 方眼紙
• 対数方眼（片対数/両対数）
• 原稿用紙
• マルチライン
• 斜眼紙
• グリッド

紙の色を指定したり、用紙の背景にBMP/JPEGなどの画像を貼り付けたりもできる。背景画像のサイズを指定したり、回転や左右の反転、色の濃さを設定したりすることも可能だ。

メイン画面中央には、作成中の用紙の印刷プレビューが表示される。プレビューは25〜100％の範囲で拡大・縮小表示させることが可能だ。

印刷できる用紙サイズはプリンタに依存する。プリンタが対応している用紙であれば、どのようなサイズでも印刷できる。印刷では、ページ数を指定したり、用紙にページ番号を付加したりといったことも可能だ。

もちろん、このソフトにもできることとできないことがある。例えば、市販方眼紙のように、10マスごとに線の太さを変えるといったことはできない。だが筆者としては、線の太さを変えるよりも、むしろ「PaperPrint」で作れるような“色を変えた用紙”の方が使いやすいと思う。

操作がわかりやすいのも特徴のひとつ。説明なしでも直感的に扱うことができる。印刷プレビューも画面中央に大きく表示され、非常に見やすい。原稿用紙の指定時に、縦横のマス数を変えると何字詰めになるかを表示してくれるような、細かな配慮もうれしい。

開発に苦労した点
各用紙は、線の引き方をどのようにすれば実現するのか考えるのがちょっと面倒でした。しかし、自分が思った通りのものが出力されたときは、自分でも「すごい！」と感動しました。ただ、自分があまり専門用紙を必要としておらず、「PaperPrint」を使うことがほとんどないので、細かいところは自分でもよくわかっていません。

ユーザにお勧めする使い方
方眼紙などは学業以外でもいろいろなことに使えるので、身近に方眼紙がいつでもあると思えば、みなさんの閃き次第でさまざまな応用が可能だと思います。ユーザの方の利用用途でよく聞くものとして、クロスステッチという裁縫の図面作成に使われているみたいです。

ユーザのみなさんへ
私はソフトウェアをひとりで開発しています。しかし、現在の「PaperPrint」は、たくさんのユーザさんからのアイデアや要望などを受けて進化したようなところもあります。ですので、気兼ねなく要望や感想などいただけると大変うれしく思います。要望を実現できるかどうかが問題ですが……。