VB Scriptの実行など、さまざまな機能を備えたテキストエディタ。好みでルック&フィールを変更することも可能。「Various Editor」は、“Various(多数の・多方面の)”の名前通り、さまざまな機能が搭載されたテキストエディタ。VB ScriptやJavaScript、HTMLの実行機能を搭載し、文書編集だけでなく、プログラミングツールのように使うこともできる。
利用できる動作モードは「通常モード」「タブモード」「ウィンドウモード」の3種類。「通常モード」はSDI形式のモード。桁ゲージと行番号表示付きのシンプルな編集画面が表示される。「タブモード」では、タブ切り替え式のエディタとして利用できるもの。同時にタブ(編集画面)が三つ開く。「ウィンドウモード」はMDI風のモード。最大3ウィンドウを開ける。うち1ウィンドウでWebページを表示させることが可能だ。
編集画面の外観は、好みに応じて変更できる。フォント、キャレット、文字色や背景色、禁則処理などを細かく変更することが可能。Windows XP/2000では、ウィンドウを透明にすることもできる。ツールバーやウィンドウ枠の有無など、スタイルを変更する機能も備えている。
編集機能としては、検索・置換や指定行へのジャンプ、「文字数カウント」といった基本的なものが揃うほか、
- Word形式で保存されたDOCファイルから本文をテキストファイルとして抽出
- コマンド実行(Windowsの「ファイル名を指定して実行」と同じもの)
- 日付と時刻の挿入(YYYY/MM/DD・hh:nn:ss形式)
- 漢字の読みを表示
- 電卓表示
といった機能がある。ドキュメントの種類に応じた色分け表示も行える。対応するドキュメント形式は、HTML/Delphi/Perl/Java/C++/なでしこ(「なでしこ」は、クジラ飛行机さんが開発している日本語仕様のプログラミング言語)。ソースファイルが読み込まれると、決められた「着色規則」で表示される。
最大の特徴は、VB ScriptやJavaScript、HTMLの実行機能を備えていること。編集中のテキストをスクリプトとみなして実行・表示する。例えば、エディタ上でHTMLを記述して実行すると、Webブラウザにページが表示される。(Webブラウザは標準設定になっているものが起動する)。VB ScriptエディタやHTMLエディタとしても利用できるようになっている。
実行時、VB ScriptとHTMLの場合は、編集中のドキュメントがそのまま実行される。JavaScriptでは、ドキュメントの前後に<SCRIPT>タグが挿入されたHTMLとして保存・実行される。
保存時の文字コードはShift JIS/JIS/EUC/UTF-8/UTF-8N/Unicodeに対応。改行コードはCR+LF/CR/LFに対応している。
※初出時に「なでしこ」の作者に関する記述が誤っていました。「なでしこ」の作者は、クジラ飛行机さんです。(編集部)