簡単なスクリプトを記述することで、アプリケーションやFinder上のキー入力を自動化できるソフト。「AutoMacKey」は、簡単な書式のスクリプトを記述することで、操作を自動化できるキーマクロソフト。スクリプトは、所定の文法に則ってテキストエディタで作成するだけでなく、実際のキーボード入力から作成することもできる。
スクリプトの書式は、
- コマンド 命令文 間隔
のようなシンプルな構造。1行で1回の命令(キー操作)を表す。命令を1行ずつ並べていくことで、一連のキー入力処理を連続的に実行する仕組み。各項目は【tab】で区切る。「間隔」は、次の行へ移行するまでの時間で、ミリ秒で指定する。最も基本的なキー入力コマンドは、
- key:文字キーの入力
- key,command / key,control+shift:補助キーの入力
の2種類。例えば、文字列「test」を入力する場合は、- key test
アプリケーションを終了させる場合は、- key,command q 3000
のように記述する。また、特殊コマンドとして「return(【return】キーの入力)」「space(スペースキーの入力)」などがある。そのほか、キーボード配列に含まれるキーは、キートップの英文綴り(小文字)またはその名称がそのまま特殊コマンドとして通用する(カーソルキーは「up」「down」のように表現する)。
キー入力を命令する「キーコマンド」のほかに、システムへの命令を表す「システムコマンド」も用意されている。
- アプリケーション起動と終了
- ファイルのオープンと保存
- Finder上のファイル/フォルダの選択
- Macのシャットダウン、ログアウト、再起動、スリープ
などがあり、アプリケーション内だけでなく、Finder上のファイル操作やシステム処理操作を行うことも可能だ。さらに、スクリプトの行内で作用するコマンドとして、
があり、コマンドを組み合わせることで、高度な命令を自動実行させることもできるようになっている。作成したスクリプトは、標準テキスト形式または独自の.keyA形式(中身はテキスト)で保存する。スクリプトの実行は、アイコンへのドロップまたはダブルクリック(.keyAのみ)で行える。
特徴のひとつが、特別な知識がなくても自動化を実現できる「キー入力記録」機能。実際のキー操作からスクリプトファイルが自動生成される。「キー入力記録」では、命令を送るアプリケーションの指定後、「AutoMacKey」の操作パネルをアクティブにして、キー入力操作を行う。当該アプリケーションに命令が送られると同時に、入力操作がそのまま1命令(1行)ずつ記録される仕組み。記録が終了すると、スクリプトは.keyAファイルとして保存される。もちろん、自動生成されたスクリプトをエディタで編集することも可能だ。