ある時点のドライブやフォルダの内容を記録しておきたいというのは、結構普通にある要望ではないかと思うのだが、それを簡単に実現してくれるのが「Filistry」だ。最大の特徴は、データ利用の柔軟性。テキストエディタや表計算ソフトで簡単に利用できるCSV形式をはじめ、HTML/XML形式をカバーしているため、さまざまな用途にすぐに利用できる。特にHTML形式では、相対パス指定にして元のファイルごとサーバへアップロードするだけで簡単にファイルを公開できるので、グループ内で手軽にファイルの共有や配布を行うためのツールとして役立ちそうだ。
また、ファイル名やファイルサイズだけでなくより詳しい情報がわかるのもうれしいポイントだ。「ファイル名をエイリアスで置換して出力する」というオプションは、その名前だけ見ていると何のことだかわかりにくいが、例えば略語のように短縮してつけられているファイル名を本来のアプリケーションの名前に置き換えて表示するといった使い方ができるので、ファイルの内容がよりわかりやすくなる。
プライベートでフォルダの内容を記録しておきたいときはもちろん、ビジネスでファイルを手軽に共有したいといった場面でも十分に活躍してくれそうだ。
(福住 護)