「Eden's Edge」は、魔法陣のようなものの上に乗った魔法使い（？）の女の子を操作して敵と戦う縦スクロールシューティングゲーム。使用できる武器はショットとボムのみと、シンプルでオーソドックス。操作は簡単でわかりやすく、敵機の破壊や弾避けといった“シューティングゲームの基本”操作に専念して楽しめる。プレイヤーのレベルに合わせて「HEAVEN」「ORIGINAL」「HELL」の各モードを選択できる。

操作は、キーボードまたはジョイパッドで行う。カーソルキーで女の子を移動させ、【Z】（ボタン0）/【X】（ボタン1）/【C】（ボタン2）の3種類のキー（ボタン）を使って敵を攻撃する。【Z】/【C】キーはいずれもショットの発射に使用するが、効果は多少異なる。【Z】は、1回押しただけで何発も弾が発射されるショットキー。押し続けることで自機が低速移動するようになり、「弾幕の間のわずかな隙間をぬって正確に移動させたい」といったときに便利。【C】は、押し続けての連射が前提のキー。キーを押し続けている間も、移動速度は落ちない。

【X】はボムキー。押すと一定時間、（1）前方を扇形に激しく攻撃するとともに、（2）敵弾が消滅する「弾消し」が発生して無敵状態となる。オプションの「オートガード」がONになっている場合は、自機が敵弾や敵に接触すると、ボムを1個消費して自動的に無敵状態になる（このとき攻撃は発生しない）。ボムが残っている限り、ミスをしてもリカバーしてくれる。

武器では、ゲーム開始前に「ウェポンセレクト」を行える。ショットレベルが2以上のときに装備されるオプションウェポンの動作を指定するもので、「TRACE」「FORMATION」から選択できる。「TRACE」を選択すると、2個のオプションウェポンが、自機の動きに追従して前後左右に動き回る。低速移動を開始すると、その直前の位置関係を維持したまま、自機と一緒に移動する。

「FORMATION」では、通常移動時は自機の左右にオプションウェポンが位置し、広く前方を攻撃できる。低速移動時は自機の前方にオプションウェポンが移動して、狙ったところを集中的に攻撃することが可能。メインショットの形状も「TRACE」と「FORMATION」では多少変化する。

ステージ数は全部で5。各ステージの最後にはラスボスが登場する。また、ステージによっては中ボスが登場することもある。ボスキャラが登場すると、画面最上部にゲージが表示される。ゲージは、ラスボスでは3分割、中ボスでは分割なしか2分割されており、分割されたポイントまでゲージを減らすと、ボスキャラの形態が変化する。

用意されたゲームモードは「HEAVEN」「ORIGINAL」「HELL」の3種類。「HEAVEN」は、比較的やさしめのモード。「ORIGINAL」は敵の攻撃は速いが、弾数はやや少なめでゲームの基本となるモード。「HELL」は、「ORIGINAL」に比べて敵弾の速度は遅めだが、怒濤の弾幕が展開される。そのほか敵弾数、弾速ともに凄まじい高難度の「DOOM」が、隠しモードとしてプレイヤーの挑戦を待ち受けている。

また、全ステージを連続してプレイできる「ARCADE」、好きなステージと難易度を選んでトレーニングできる「STAGE SELECT」も選択できる。いずれも場合もゲーム終了後、結果を最大12個まで記録してリプレイを閲覧できるようになっている。他プレイヤーのリプレイデータを入手して、他人のテクニックを研究することも可能だ。

攻撃方法が事実上ショットひとつで、しかも基本的にはショットボタンを押し続けるだけでよく、操作がシンプルなのもよい。弾幕こそ厚いが、自機の当たり判定範囲は狭い。しかも「HELL」モードで敵弾の数が多くなると、意図的に処理落ちがかかるように作られている。見た目とは異なって初心者でも十分、弾避けのスリルを味わうことができる。

妥協を許さないシビアでハードなプレイが好きなシューティングゲームマニアも満足させる。ただ単に全ステージクリアするだけであれば簡単だが、実は、真のボスが隠されている。ただし、真ボスを出そうと思ったら、「HELL」モードでノーミスまたは1ミスに抑えて最後までたどり着かなくてはならない。それすらも楽勝というプレイヤーには、さらに難易度の高い「DOOM」がチャレンジを待ち受けている。

開発中に苦労した点
今回の作品では、初めてC++（ゲーム開発に使用したプログラミング言語）を使用してゲームを制作しました。開発環境の変化による仕様の違いにより、いろいろと苦労した部分もありましたが、何とか1本のゲームを仕上げることができました。

ゲーム制作に関しては──本作に限らないことなのですが──ゲームバランスには毎回苦労します。ここひとつでおもしろいゲームか、つまらないゲームかが分かれてしまうといっても過言ではないので、ここには常に気を配り、制作するようにしています。

本作品ではさまざまな部分にフリー素材が使われております。BGM、効果音、背景、敵グラフィック等、私の力では実現が難しい部分では非常に大きな力となりました。素材を制作された方々、素材を提供してくださった方々には深く感謝しております。

ユーザにお勧めする使い方
アーケードのシューティングを意識して制作しましたので、アーケードのシューティングゲームがお好きな方はぜひ、また、そうでない方も一度手にとって遊んでみてください。

今後もよりよい作品をみなさまに提供していけたらと考えております。