「geslaun」は、あらかじめ指定しておいたマウスジェスチャによってアイテムを開けるソフト。ホイールボタンを押しながら、設定通りにマウスを動かすと、登録したアイテムが開く仕組み。アプリーケション（実行ファイル）以外のファイル/フォルダを、アイテムとして登録することも可能。ファイルの場合は、関連付けされたアプリケーションで開かれる。

マウスジェスチャとして指定できるのは「上」「下」「左」「右」の4パターン。これらの動きを「↑→↓←……」のように最大8個まで重ねて設定できる（だたし、同じ動きを「→→」のように重ねることはできない）。登録できるアイテム数は最大約9,000。マウスジェスチャをする際に押すボタンは、初期設定ではホイールボタンだが、左ボタンまたは右ボタンに変更することもできる。

ジェスチャの登録がしやすいのも特徴のひとつ。ボタンなどで動きを選択して設定するのではなく、実際にマウスを動かすことで設定するため、簡単に登録できる。設定ソフトには登録アイテムのソート機能もあるが、ソートキーがジェスチャだけなのが、ちょっと残念といえば残念。どちらかというとアイテム名でソートできた方が便利なのではないかと思う。

ジェスチャ時に押すボタンはホイールボタンがデフォルトで、推奨されてもいるが、筆者のテストした範囲では、マウスや設定によってホイールボタンでは動作しない環境もあった。そうした場合は右ボタンか左ボタンに設定変更して使えばよい。

最初はすべて自分で作成しようと思ったのですが、いままでにきちんとしたソフトを作り上げたことはほとんどなかったので、どうやるのかを試行錯誤していました。そして、その間に知り合いの水鳥一葉さんが実例を作り上げてくれました。しかし、その例のできあがりが非常によかったので、私は本体ではなく、そのランチャの編集ソフトを作ることにしました（笑。

本体を作成してくれた水鳥一葉さんにもひとこと書いていただきました。

開発中に苦労した点
自分以外の人が使えるようなソフトを作るのははじめてだったので、使いやすくするのに苦労をしました。

ユーザにお勧めする使い方
よく起動するソフトがあるけど、デスクトップに置くと汚いし、かといっていちいち探し回るのは面倒というソフトは、すべてこのランチャを使ってほしいです。

今後のバージョンアップ予定
不具合や、改良点が見つかったらできるだけ更新していきたいと思います。コンテキストメニューをそのうち表示できるようにするかも？

本体の作者からひとこと
「geslaun」本体を作成した水鳥一葉です。ソフトの公開はまとめてhukahukaさんにお願いしたのですが、ソフトの紹介に当たり「ソフト作者からひとこと」が必要だということで、書かせていただきます。

デスクトップ上をマウス中ボタンでマウスジェスチャするランチャがほしいというhukahukaさんの話を聞いて、試しに作ってみようと思ったのが、開発の動機です。結果的にhukahukaさんが自分で開発しようとしていたのを横取りする形になってしまいましたが、そのおかげで二人で分担して開発することになりました。

開発中に苦労した点は、マウスポインタがデスクトップ上にあるかどうかを判別するところでした。結構、怪しい方法を使っていたりします。

普段は一人でソフトを開発し、公開していますが、一人で開発するよりもやる気が出たのがよかったです。お互いにほしい機能を出し合えたので、その分よい出来になったと思います。