頭の中の考えを視覚的に表現する「マインドマップ」を簡単に作れる企画支援ソフト。「NovaMind」は、企画書や報告書の作成、論文の構成といったクリエイティブな思考作業を効率的に進められるアイデア“プロセッサ”ソフト。アイデアや企画、文書などをまとめる際、まず中心的なテーマを立て、そこから派生する要素を枝分かれさせながら、全体を放射型のチャートにすることで、考えをわかりやすく表現できる。
物事を次々に連想しながら、放射状に広がってゆく人間の思考をシミュレートした「マインドマップ」という表現技法を用いるもので、レインボーカラーやグラフィックなど、視覚効果を駆使したマップ(チャート)を簡単に描ける。プレゼンテーション資料の作成にも適している。
使い方の基本的な流れは、
- 元の発想や主要なテーマを「タイトル(木の幹)」として画面上に置き、内容(テキスト)を入力する
- 派生した連想や関連項目を、タイトル(幹)から線でつながって伸びる「枝」として、下位または同位(並列)に分岐させて作成。枝の先端部には内容(テキスト)を入力する
- 同じ要領で枝を次々とつなげてゆき、全体として放射状(ツリー構造)のマップを構成する
というもの。「タイトル」「枝」の先端(テキスト入力部分)を装飾する要素には「線」「長方形」「楕円(円)」「Flexible」がある。長方形と楕円では、テキストが図形内に収まる。Flexibleでは、テキストのベースラインをベジェ曲線として操作でき、自由な文字組に設定できるようになる。枝の太さやフォント、配置(上/中/下)は好みで設定できる。枝に影を付けることも可能。色の設定は、枝/装飾図形(長方形や楕円部分)/テキストに対して任意に行える。形状や色の属性は、親枝のものを引き継がせることも可能。さらに、枝の色を画面上の位置によって段階的に変え、全体として「虹色」のマップとなるように設定することもできる。
枝には「アウトライン番号」を付加できる。算数字に加え、ローマ数字/アルファベット(それぞれ大/小文字)の5種類から選択できる。アウトライン番号の自動設定(上から時計回り/右から時計回りなど)も可能。「画面上の枝の位置を入れ替えたあとに番号を再設定する」といった使い方ができる。
枝の序列・階層をテキストベースで管理できるアウトラインウィンドウも用意されている。アウトラインウィンドウでは、枝のテキスト入力のほか、追加・削除、序列・階層の入れ替えを行える。
「グラフィック添付物」として、図形(長方形/楕円)やテキスト、画像といったオブジェクトをチャートに追加することも可能。添付物は、必ず枝と関連付けられるが、枝と分離して任意の場所に置くこともできる。そのほか、装飾用の小さなアイコンも利用できる。
レイアウトの自由度は「自由」「支援」「制限」の三段階から選べる。「自由」モードでは、まったく制限なく自由に配置できる。「支援」「制限」モードでは同じ階層の枝が一列に揃えられる。制限モードでは、枝の広がり(角度)が小さく納められ、狭い範囲にまとまるよう自動調整される。補助線機能もあり、枝を移動する際、近づいた枝の基準線などを線で示してくれる(自由/支援モード)。
作成したマップは、TIFF/PNG/PDF/JPEGなどの画像で出力できるほか、PowerPoint/KeyNote/RTF/TEXTなど、多彩な形式のファイルに出力できる。そのほか、ハイパーリンク機能があり、枝に「NovaMindファイル」「他のファイル」「URL」などのリンクを設定できる。