ソフトを開発しようと思った動機、背景
2003年当時、私の使っていたパソコンのOSがWindows 98でした。何か作業をしていると直ぐに動作が不安定になり、次の作業のために別のプログラムを起動しようとすると、極端に読み込みが遅くなる状況でした。そのために、自分に合ったシステムモニタとメモリのクリーンアップソフトを探していたのですが、結局、見つかりませんでした。「それなら自分で作ってしまえ……」というわけでもないのですが、自分の置かれた環境への不満が、このソフトウェアを開発しようとする動機であったと思います。開発中に苦労した点
制作開始当初から、いろいろな面で苦労を重ねました。しかし、苦労をしないで作るソフトウェア等、私自身、作っていておもしろくありませんし、壁を乗り越えることで得られる達成感は何ものにも換え難いものです。何度も放り出そうと思ったのですが、そたびに、たくさんの方の力をお借りし、励まされながら制作を進めてきました。
細かい部分で言いますと、98系とNT系OS双方で、CPU使用率の取得の仕方が違い、どちらのOS上で実行してもCPU使用率を表示させることに苦労しました。幾度となく仕様を変更したりしていたのですが、Kazuki氏の作成したプラグインを用いることで、98系/NT系OS双方でのCPU使用率取得を、OSの違いを感じさせることなく、同等に行うことができるようになりました。
また、不定形リージョンとウィンドウの透過を両立させることがどうしてもできなく、止むを得ず、ウィンドウの透過機能を廃止することになってしまいました。この部分は、将来的にはどちらの機能も両立して実現させることができたらうれしいです。
ユーザにお勧めする使い方
私は、デフォルトの設定からホールド機能をOFFにした状態が一番使い勝手がよいと思うのですが、カスタマイズ性を重視して開発したソフトウェアですので、使っていただける方の使いやすいと思う使い方をしてくれればよいと思います。
今後のバージョンアップ予定
次回のバージョンアップでは、ポップアップメニューを簡略化し、新たにオプション設定画面を設けたいと考えています。実装したい機能としては、プログラムのウェイトタイムとプライオリティを設定できるようにしたいです。メモリが指定以上の使用率になると自動的に指定された容量のメモリを開放してくれる機能も付けたいと思っている所です。将来的には、オプション設定画面、ドックの切り替え画面、デザインの変更画面を統合し、一つの画面ですべてのオプションを網羅できる形態にしたいと目論んでいます。
(魚遊)