ソフトを開発しようと思った動機、背景
最近の液晶モニタが大型化し、スクリーンのドットピッチ狭くなっているせいでしょうか、作業中マウスを見失う機会が多くなりました。特に、スクリーンセーバから復帰したあとや、Photoshopで小さいブラシを選んでいるときなどに多く発生します。対策としてX Windowで有名な目玉ソフトを導入してみましたが、ウィンドウ操作の邪魔になることと、いまいち精度が低いのですぐにあきらめました。そうこうするうちに、このような場合に無意識のうちにマウスを左右に動かしている自分に気づき、これが開発のきっかけとなりました。開発中に苦労した点
「Wiggle」を作るにあたり、次の二つの目標を設定しました。
- マウス座標を知らせる機能は、他のソフトの操作や表示を邪魔しないこと。そして、複数のお知らせ方法をサポートするためにプラグイン形式にすること
- マウスの移動を検出するジェスチャー判定機能は、複数のパターンをサポートし、キーボードショートカットが入力できるくらいの拡張性を持たせること
これらの目標達成のために苦労したのは、とにかく参考資料が少ないことです。プラグインの実装や他のアプリケーションへのイベントの送信方法など、他のアプリケーションが使わない機能を実装しようとすると極端に参考資料が少なく、手探り状態での開発になってしまいました。ユーザにお勧めする使い方
マウス位置のお知らせ機能は、Photoshopで小さなブラシをよく使う方や、作業中よく席を外しがちの人にお勧めします。キーボードショートカット機能は、作業中に右手にマウス、左手にコーヒーなどを持っていて、キーボードに手が回らない人にお勧めします。
今後のバージョンアップ予定
「Wiggle」ではプラグインの実装技術と、マウスのジェスチャー判定機能を基盤技術と位置づけています。今後はこの二つの基盤技術の上にユニークな機能を追加していきたいと考えています。Ver.1.1(仮称)では、Ver.1.0の表示上の不具合の対策とプラグインアプリケーション機能を実装する予定です。プラグインアプリケーションとは、ジェスチャーで起動し、ジェスチャで終了するプラグインタイプのユーティリティです(年内公開を目標に進めていますが、間に合うかどうか微妙なところです)。
さらに次のバージョンでは、「Wiggle」に何らかの形でカスタマイズ機能を実装する予定です。そして、最終的にはアプリケーションをサポートする各種ユーティリティのプラットホームみたいなものにできればいいなと考えています。
その他
プラグインインタフェースはVer.1.1(仮称)開発後に公開を予定しています。ご希望の方はお問い合わせください。
(Kazumi Koike)