簡単な操作で使えるバックアップ/シンクロナイズソフト。さまざまな条件でバックアップ/シンクロ処理を行える。「SwitchBack for Mac OS X」は、二つのフォルダやボリュームをリンクし、条件によって内容を更新するバックアップ/シンクロナイズソフト。「バックアップ」「ミラー」「アーカイブ」「同期(シンクロナイズ)」の四つの機能を持つ。
- バックアップ:コピー元の内容をコピー先に上書きする
- ミラー:コピー元の内容をコピー先に上書きする。ただし、コピー先の新しい項目は上書きしない
- アーカイブ:コピー先にない項目をコピー元から追加する
- 同期(シンクロナイズ):コピー元およびコピー先で、それぞれ不足するファイルを補って内容を同一にする
処理は、ボリューム/フォルダ/ファイル単位で行うことが可能。異なるディスクや、LAN/インターネット接続されたマシン内のものも処理対象にできる。「コピー元」「コピー先」を設定した上で、バックアップ/シンクロナイズの種類の選択や除外条件の設定を行うのが基本的な操作の流れ。フォルダ内容の比較結果を確認してから、処理を実行できる。条件を設定し、特定項目を処理から除外することも可能。ファイルタイプやラベル、ファイル名の先頭/末尾文字を指定できるほか、アプリケーション/不可視/エイリアスファイルを指定することも可能(サブフォルダ内のエイリアスを除外することも可能)。さらに、ファイル修正日時の「時差」で更新するかどうかを設定することも可能。時差は1秒/1分/1時間/1日から選択できる。
「ファイル衝突」を検出する機能もある。
- (バックアップ/アーカイブのとき)コピー先に新しい項目がすでに存在する
- (シンクロのとき)コピー先とコピー元の両方に、前回処理後に修正された項目が存在する
- システム時刻より新しい項目がある
場合、警告が表示される。もちろん、警告を無視して処理を進めてもよい。バックアップ/シンクロの設定は、ファイル保存しておける。設定ファイルのダブルクリックで「SwitchBack for Mac OS X」が自動起動し、バックアップ/シンクロ処理を開始する。さらに、曜日・時間の指定により、定期的に処理を実行するスケジュール機能もある。自動起動やスケジュール機能では、処理完了後にMacのログアウト/スリープ/システム終了を行うように設定できる。
Mac OS Xのログイン項目に設定することで自動起動させ、バックアップ/シンクロ処理からシステム終了までの一連の処理を自動化することも可能。そのほか、削除対象のファイルを(そのまま削除するのでなく)ゴミ箱へ移動するように設定するオプションなどもある。