今回作成した「GuardianTwins」は、過去に作成した穴掘りアクション「マナくらっしゅ!」の1,000年前のストーリーとなっています。「マナくらっしゅ!」の中でいろいろな設定を考えていたのですが、結局すべてを表現することはできませんでした。そこで仲間から設定を生かしたものを作りたいという声があり、「GuardianTwins」の開発がスタートしました。「これ」というアイデアが思いつかなかった時期に、きっかけを作ってくれた仲間、友人には感謝しています。開発をはじめるにあたって、今回「GuardianTwins」でやりたいことを決めました。それは、ストーリーや世界観で「マナくらっしゅ!」では表現できなかった部分を表現することと、マナが使用していたハンマーはそのままにハンマージャンプアクションを作ることの2点です。ハンマージャンプアクションという言葉を最初に思いついたときは、その言葉がどういうものを指すのか形はまったく見えていない状態でした。「過去に作成したアクションRPG『Grounstream』や『空浮かぶ島のティリア』で感じたジャンプアクションのおもしろさを、ハンマーという一風変わったアイテムでどう表現するか」「設定の中で生まれたマナと双子のもう一人の主人公ミナをどのように登場させるのか」「ストーリーが進むにつれて成長していく主人公の二人をどうやって表現するか」「過去の作品と同じ様にならないために、どのようなステージ構成にするか」「過去の作品にはなかった新機能をどんなものにするか」──考えるべき課題はいままで作成したソフトで一番多かったように思います。
ジャンプアクションのおもしろさとして、最初は思うように移動できない足場が、自由に移動できるようになり、目的地へ着いたときの到達の達成感と、ストーリーとともにアクションが増えていき、新たな攻略を探す楽しさがあると思います。「Grounstream」のストーリーが進むにつれて数多い能力を身につけ、それらを使い分けてダンジョンやボスを攻略する楽しさと、「空浮かぶ島のティリア」の空中をメインとしたステージの中で、敵を利用して空中を跳び目的地に着いたときの達成感を生かしたいと思いました。
使用できる能力が多くなると、「能力の選択時に操作が多くなる」「すべてを発揮した場合に万能すぎる」「移動力が増えるとマップが狭くなってしまう」という問題がありました。「多くの能力を持ちながら適度に能力の制限をつけ、攻略時に探す楽しみを与えたい」。そうして思いついたのが二人が同時にダンジョンの中を駆け回り交代しながら先に進むというアイデアです。二人が別の能力を持ち、それぞれは複数の能力を発揮することで、操作と制限という問題のひとつの答えになったのではないかと思います。マナは攻撃の能力、ミナは移動の能力とすることで、双子という設定と二人のキャラクタの個性をうまく表現できたと思います。また、「空浮かぶ島のティリア」から広大なマップを作成できるように大幅な変更を行ったことで、能力を存分に使えるダンジョンも表現できました。こうして出た答えが現在の、双子切替えアクションRPG「GuardianTwins」となりました。
開発がひと段落したところで、アクションが苦手な人にも楽しんでほしいという仲間の声がありました。以前「Grounstream」でも難易度調整機能を作成しましたが、これはライフを増やすことで簡単にするというものでした。しかし、ジャンプアクションが苦手な人は、ライフが増えても先に進めないのもわかっていたことでした。初回プレイでクリアできるバランスには調整していないため、苦手な人も安心して遊べるものをと悩んだ結果、単にライフが増えるのではなく、マップ自体が簡単なものへ変更されるEASYモードを作成しました。EASY用マップを新たに用意することで、ダンジョン内で肝心なアクションをこなすおもしろさを残しつつ、適度な攻略を感じてもらえるのではと思います。
それだけではなく、本編クリア後に遊べる隠しダンジョンも用意することにしました。そこでは本編には登場しない仕掛けや敵が登場し、各ステージにはボスが登場するなど、本編に劣らないボリュームとなっています。本編でアイデアを使い果たした状態だったので、追加ステージを作成するため、出せるアイデアをさらに振り絞りました。そんな中で作成された隠しステージは、過去の作品の世界をイメージしたステージとなっています。いままでの作品を遊んでくれた方にはその後を楽しんでもらい、今回初めて遊ぶ方には、いままでの作品を遊ぶきっかけになってくれればと思います。
「GuardianTwins」は、マップを探索するのも攻略の手順と考え難易度を調整しました。転送端末から行くことのできる各ステージには、外マップと施設内マップを合わせて5個のライフカプセルは配置されています。ライフが足りないと感じた場合は、ライフカプセルを探してみてください。ライフの探索をしなかった場合、難易度は大幅に高くなります。また、回復ポイントやセーブポイントもマップのところどころに配置されているので、それらを探し出し拠点として攻略を進めてください。拠点に戻る転送端末を発見した場合、拠点に戻り再度挑戦すると、そこまでの道のりが長く感じると思います。基本的に転送端末を使用はスイッチ等によってステージのスタート地点へ近道ができた場合、ライフカプセルや星の探索を行う場合の使用を想定しています。ダメージを受けすぎた場合、落下して大幅に戻ってしまった場合等は、拠点に戻り再挑戦を行うよりも、ダンジョン内のセーブポイントから再挑戦した方が効率がよいと思います。【F3】キーでのリセット機能を使用すると、すばやいリトライが可能です。
クリアされた方は、私のホームページにてクリアタイムを紹介をさせていただきます。タイムアタックにも挑戦してみてください。「どうしてもクリアできない」「アクションが苦手」という方はEASYモードで挑戦してみてください。タイミングがシビアな地形が変更されていたり、敵の配置が変更され、手軽に楽しさを味わっていただけると思います。
クリア後には全部で50個ある星の収集にも挑戦してみてください。転送先に隠しダンジョンが追加され、星を集めることによって五つの隠しダンジョンへ進めるようになります。
他作品の世界で懐かしいキャラクタとともに、マナとミナが活躍します。本編とは比べものにならない高難易度のステージとなっていますが、クリアすると、さらに得点がありますので、ぜひ完全クリアを目指してください。
「GuardianTwins」の開発は終了しました。ステージ追加などの大幅な変更は行わず、以降は不具合の修正やギャラリーの追加等を行う予定です。
- マナフォースによって完成しようとしている究極兵器、マナとミナ双子が繰り出すハンマーアクション、二人の絆でこの世界を守リ抜け!
開発のきっかけをくれた仲間、友人、曲を使用させていただいた方、イラストを描いていただいた方、そしてプレイしていただいた方、関わっていただいた方全員に感謝するとともに、こうして完成した「GuardianTwins」がこれからプレイさえる方に楽しんでいただければ幸いです。
(あるふぁ〜秘密基地)