筆者は、毎年12月31日にハードディスクをフォーマットし、Windowsとアプリケーションを再インストールして新年を迎える。その結果、ファイルは再配置され、レジストリもきれいになってパソコン全体が高速化される。そのときに必要となるのがバックアップソフト。アプリケーションプログラムは再インストールすればよいが、作成したデータはバックアップをとっていない限り復元できない。「キュージーバックアップ」を利用し、定期的にバックアップを行っておけば、「復元」を実行するだけでデータが元に戻る。バックアップ先にリムーバブルハードディスクやDVD-RAMなどを指定でき、10段階の任意レベルで圧縮保存できるので、バックアップに必要な記憶容量が節約できる点もよい。
バックアップの方法として、毎回すべてのファイルをバックアップするか、変更・追加されたファイルのみをバックアップするかを指定できるが、それぞれ一長一短あるので、バックアップ対象のファイル数が少ない場合には全ファイルをバックアップする「完全」を、ファイル数が多い場合には変更・追加されたファイルのみをバックアップする「差分」を選択するとよいだろう。
自動的にバックアップを行うように指定することもできるので、パソコンの電源さえ入っていれば、意識せずにバックアップを行える。バックアップデータの世代管理も可能で、古いバックアップデータを自動的に削除することもできる。
ミラーリング機能もとても便利である。例えば、フォルダ1に自宅パソコンのマイドキュメントフォルダ、フォルダ2にUSBメモリやUSBハードディスクのフォルダを指定し、自宅と会社で作業内容の同期を取ることができる。
(川越 裕之)