Webサーバの設置や設定など、面倒な下準備が不要で、手軽に導入できる個人用“Wikiクローン”。簡単で覚えやすいマークアップ構文を使って文書を作成できるWikiの学習用に最適。作成したドキュメントはHTML形式で出力することもできる。「ひとりWiki」はその名の通り、自分一人で利用するのが目的の“Wikiクローン”。Webブラウザを使って編集・閲覧する本来のWikiとは異なり、すべての作業を「ひとりWiki」上で行える。そのため、Webサーバの導入・設定を必要とせず、アーカイブを展開するだけで導入することが可能だ。
起動すると表示されるメイン画面は、完成したドキュメントを表示するためのもの。左ペインにはドキュメント一覧が表示され、一覧で選択したドキュメントが右ペインに表示される仕組みになっている。ドキュメントの作成・編集は編集ダイアログ上で行う。一般的なテキストエディタだが、テキストやマークの表示形式や編集方法、禁則処理などを細かく設定することが可能だ。
使用できるWikiの記法は「YukiWiki風」「PukiWiki風」の2種類(記法の詳細は、同梱のEditorHelp.htmlおよびサンプルで確認できる)。いずれの場合も、プラグインを使用して記法にない表現を行うことが可能。標準では「link(見出し付きリンク作成プラグイン)」「ruby(ルビ付き文字列作成プラグイン)」「verb(文字列をそのまま表示するプラグイン)の3種類が同梱されている。さらに、作者のホームページから「ひとりWikiぷらぐいん集」をダウンロードして追加することも可能だ。
作成したドキュメントをHTML形式で出力する機能も備えている。