起動時にクリップボードの内容を読み込んで画面を開くテキストエディタ。20項目を超える多彩な編集機能を備える。「clipnote」は、「メモ帳」風のシンプルな外観を持つテキストエディタ。クリップボードにコピーされた文字列を読み込んで起動することが最大の特徴。編集画面の文字数やバイト数をステータスバーに表示するほか、四則演算機能があり、電卓ツールとしても利用できる。文字数に関するさらに詳細な情報は、ダイアログで確認できる。
編集機能は20項目以上と多彩。例えば、起動中アプリケーションのタイトルバーの文字列を選択して、文書中に取り込むといったことが可能。また、ファイルを編集画面にドラッグ&ドロップすることで、ファイルのフルパス/ファイル名/ファイルサイズ/更新日時などの情報を取り出し、文書中に挿入することも可能だ。文書全体の一括切り取りや一括コピーも行える。
クリップボード関連の編集機能も充実している。クリップボードの内容を空にしたり、クリップボードに保存されている内容に、新たな文字列を追加したりできる。表示中文書をクリップボードの内容に置換する貼り付けなども可能だ。
編集機能としてはそのほかにも、全角⇔半角、小文字⇔大文字、タブ⇔改行などの相互変換や、文字列の検索・置換、スペースやタブ、改行、空白行などの削除、指定文字列を含む行の一括削除などがある。
ユニークな検索機能も備える。文字列選択時は、選択文字列が検索対象として扱われ、文字列非選択時は、クリップボードの内容が検索対象として扱われる(もちろん、検索文字列をキーボードから入力して指定することも可能)。
四則演算機能を利用して、文書内で加減乗除算を行うこともできる。括弧も利用できるので、計算式を工夫すれば複雑な計算も行える。
そのほか、行の逆順並べ替え、行末基準線での改行、行末へのスペース挿入、行頭への引用記号挿入、指定文字列の行頭または行末挿入といったことも可能だ。
編集画面の設定では「右端での折り返し表示」「行末基準線の表示」「入力範囲に合わせたウィンドウの縮小」「常に手前に表示」のON/OFFを指定できる。行末基準線は、半角カラム単位で位置を指定できる。