バドミントンをテーマにしたシミュレーションゲーム。シミュレーションパートでステータスを強化し、アクションパートで試合に挑む。「Smash Shuttle」は、入学したばかりの高校生の視点からはじまるスポーツシミュレーションゲーム。主人公・水瀬宏樹は、あらゆるスポーツで好成績を叩き出す、運動神経抜群の男子高校生。しかし、あまりにも簡単に各種競技をマスターできるため、高校では「やりがいのあるスポーツ種目」への入部を求めていた。
そんな主人公の前に現れたのがバドミントン部の先輩・村田。「バドミントンはスポーツではなくお遊び」と断言する主人公に対し、村田は「(村田が水瀬に)勝ったら、入部すること」という条件でバドミントンの試合を申し込む。結果は、村田の圧倒的な勝利。勝負に負けた主人公は、悔しさをバネに高校生活の3年間をバドミントンに賭けることになる。
ゲームの基本は、主人公の素早さやバドミントンテクニックなどのステータスを強化するシミュレーションパート。そのほかには、主人公や主人公の友人、気になる女友達、バドミントンのライバルたちなどと繰り広げられる学園ドラマ風のアドベンチャーパートや、実際にバドミントンの試合を行うアクションパートが用意されている。
ゲームの中心であるシミュレーションパートは、1週間単位で進行する。シミュレーションパートでは、主人公の体力と引き換えに「攻撃」「守備」「素早さ」といった、バドミントンを行う上で重要となる五つのステータスを強化できる。
ステータスを強化するには通常、「トレーニング」メニューで選択できる「筋力トレ」「基礎打ち」などの練習を行う。練習項目は全部で6種類。例えば、筋力トレを選択すると攻撃力や闘争心がアップし、基礎打ちならば守備やテクニックステータスを強化できる。反面、筋力トレでは守備やテクニックが若干落ち、基礎打ちでは攻撃力や素早さが落ちるなど、選択したトレーニングに応じて下がるステータスがある。このため、特定のステータスだけを上げようとすると、バランスの悪い選手に育ってしまう。
ステータスを下げることなく、全体のステータスをアップできる訓練も存在する。「実践練習」だ。ただし、実践練習は他のトレーニングよりも大幅に体力を消費する。体力を回復するには、通常「休養」コマンドを使う必要があるが、実行すると、1週間は何もできなくなるので注意が必要。
また、育成の強い味方となるのが「アイテム」だ。アイテムには、休養なしで体力を回復できる「スポーツ飲料」や「汗拭きタオル」、攻撃力やスピード力をアップさせるラケット/シューズなどが用意されている。これらの要素をうまく活用して、できるだけステータスを強化しておきたい。
先輩や仲間との練習やバドミントン大会など、特定のスケジュール日程になると試合イベントが発生する。試合はアクションゲーム形式の1セット15点、3セットマッチで行われる。先に2セットを先取した方の勝ち。画面左にいる主人公は【←】/【→】キーで移動、【↑】キーでジャンプ、ショットキーでボールを打ち返す。
使えるショット方法は4種類。一般的なショートショット(【X】キー)や、遠くまで打てるクリアショット(【Z】キー)、ボールをネット下に打ち下ろすプッシュショット(【C】キー)を自由に使い分けられる。また、打ち合いをすることでたまる「スマッシュゲージ」が一定以上になると、より攻撃力の高いスマッシュ(【Shift】キー)を打てるようになる。
ショットキーを押すと表示されるパワーゲージも重要だ。ショットキーを押し続けるとゲージのポイントが増加し、キーを放すと、放した瞬間のゲージの強さで主人公がシャトル(ボール)を打つ。ボールを打つ強さもプレイヤーが自由にコントロールできるようになっている。
試合では、育成パートで強化したステータスがポイントになる。特定のステータスが低いと、移動速度が遅くなったり、相手ショットを打ち返すための当たり判定エリアが狭くなったりする。試合を有利に進めるためには、シミュレーションパートでのステータス強化が必要不可欠だ。