コマンド入力で機能を実行できるテキストエディタ。電卓モードやエクスプローラモードなどのユニークな動作モードを備えている。「CMeDitor(コメディター)」は、軽快に動作する多機能テキストエディタ。大きな特徴が「コマンド入力」機能。コマンド入力ボックス(コマンドライン)にコマンドを入力し、実行することで、さまざまな操作を行える。表示系/入力・編集系など、多数のコマンドを利用できる。
テキストエディタとしての機能は豊富。高速スクロール、マウス操作によるカット&ペースト、行番号/桁番号の表示・非表示、指定桁での折り返し表示の有無、ファイルタイプごとの予約語色分け表示、正規表現による検索・置換など、多彩な機能を備える。Undo/Redoは、あらかじめ指定した回数分を行える。
ウィンドウは、1ファイルで1ウィンドウを使用するタイプ(複数ファイルを編集する場合は、ファイルの数だけ「CMeDitor」を起動すればよい)。通常のエディタエリアのほか、コマンド実行結果の出力画面などに使われる「補助エディタ」エリアが用意されている。
ソフトの大きな特徴である「コマンド入力」機能は、入力されたコマンドに応じて、さまざまな機能を実行できるもの。コマンドは「表示系」「入力・編集系」「環境作業系」「モード依存系」に大きく分類されており、例えば、テキストファイル中に含まれる文字列を検索して強調表示する「find」、全角/半角変換などを行える「jaconvert」、現在の文書をクリアして新規作成する「new」など、多数のものを利用できる。
さらに、コマンドによってはオプションを付加することもできる。例えば「find」に、検索結果を行番号付きで表示する「-al」オプションを付加すると、検索結果が強調表示するだけでなく、「補助エディタ」上に文字列を含む行の一覧が表示される。この一覧から、タグジャンプ機能で当該位置にジャンプできるようになっている。
通常の「テキストモード」のほか、「電卓モード」「カレンダーモード」「エクスプローラモード」の各動作モードが用意されている点も特徴のひとつ。電卓モードはその名の通り、「CMeDitor」を電卓として使用するモード。入力した数式を「CMeDitor」が計算してくれる。カレンダーモードは、「CMeDitor」上でカレンダーを表示するモード。コマンドを入力することで日付計算もできる。エクスプローラモードは、コマンド入力を行うことで、DOSプロンプトのようにファイル一覧の参照などを行えるモード(現在はファイルのコピーや削除といった機能はないが、将来的には実装される予定)。
印刷機能では、上下左右マージンを指定できるほか、ヘッダ/フッタを指定しての印刷も行える。そのほか、行のインデント、指定範囲の行の並び替え(ソート)、余白の削除なども行える。
【編集部注】編集部では、Ver.1.0.30で以下の挙動を確認しています。(1)コマンドを実行すると「リストのインデックスが範囲を超えています」と表示されます(コマンド機能は正常に動作します)。(2)コマンド履歴機能は利用できません。(3)ファイルを編集中に別のファイルを開こうとする場合、事前に「保存」を実行しないと、編集結果が保存されずに、そのまま別のファイルが開かれます。なお、8月16日現在、上記の不具合が修正されたVer.1.0.32を作者のホームページからダウンロードできます。