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CMeDitor

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CMeDitor
コマンド入力でさまざまな操作を行えるユニークなテキストエディタ
Windows XP/2000/98  フリーソフト
CMeDitor
  • メイン画面。下部の「補助ウィンドウ」にコマンド実行結果を表示できる

  • ◎そのほかのスクリーンショット
  • エクスプローラモード。ディレクトリブラウズが可能
  • 計算式入力ができる電卓モード

  • コマンド入力で機能を実行できるテキストエディタ。電卓モードやエクスプローラモードなどのユニークな動作モードを備えている。

    「CMeDitor(コメディター)」は、軽快に動作する多機能テキストエディタ。大きな特徴が「コマンド入力」機能。コマンド入力ボックス(コマンドライン)にコマンドを入力し、実行することで、さまざまな操作を行える。表示系/入力・編集系など、多数のコマンドを利用できる。

    テキストエディタとしての機能は豊富。高速スクロール、マウス操作によるカット&ペースト、行番号/桁番号の表示・非表示、指定桁での折り返し表示の有無、ファイルタイプごとの予約語色分け表示、正規表現による検索・置換など、多彩な機能を備える。Undo/Redoは、あらかじめ指定した回数分を行える。

    ウィンドウは、1ファイルで1ウィンドウを使用するタイプ(複数ファイルを編集する場合は、ファイルの数だけ「CMeDitor」を起動すればよい)。通常のエディタエリアのほか、コマンド実行結果の出力画面などに使われる「補助エディタ」エリアが用意されている。

    ソフトの大きな特徴である「コマンド入力」機能は、入力されたコマンドに応じて、さまざまな機能を実行できるもの。コマンドは「表示系」「入力・編集系」「環境作業系」「モード依存系」に大きく分類されており、例えば、テキストファイル中に含まれる文字列を検索して強調表示する「find」、全角/半角変換などを行える「jaconvert」、現在の文書をクリアして新規作成する「new」など、多数のものを利用できる。

    さらに、コマンドによってはオプションを付加することもできる。例えば「find」に、検索結果を行番号付きで表示する「-al」オプションを付加すると、検索結果が強調表示するだけでなく、「補助エディタ」上に文字列を含む行の一覧が表示される。この一覧から、タグジャンプ機能で当該位置にジャンプできるようになっている。

    通常の「テキストモード」のほか、「電卓モード」「カレンダーモード」「エクスプローラモード」の各動作モードが用意されている点も特徴のひとつ。電卓モードはその名の通り、「CMeDitor」を電卓として使用するモード。入力した数式を「CMeDitor」が計算してくれる。カレンダーモードは、「CMeDitor」上でカレンダーを表示するモード。コマンドを入力することで日付計算もできる。エクスプローラモードは、コマンド入力を行うことで、DOSプロンプトのようにファイル一覧の参照などを行えるモード(現在はファイルのコピーや削除といった機能はないが、将来的には実装される予定)。

    印刷機能では、上下左右マージンを指定できるほか、ヘッダ/フッタを指定しての印刷も行える。そのほか、行のインデント、指定範囲の行の並び替え(ソート)、余白の削除なども行える。

    【編集部注】編集部では、Ver.1.0.30で以下の挙動を確認しています。(1)コマンドを実行すると「リストのインデックスが範囲を超えています」と表示されます(コマンド機能は正常に動作します)。(2)コマンド履歴機能は利用できません。(3)ファイルを編集中に別のファイルを開こうとする場合、事前に「保存」を実行しないと、編集結果が保存されずに、そのまま別のファイルが開かれます。

    なお、8月16日現在、上記の不具合が修正されたVer.1.0.32を作者のホームページからダウンロードできます。

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    reviewer's EYE reviewer's EYE
    一般論だが、テキストファイルというのは、コマンドラインのプログラムと相性がよい場合が多い。各種プログラミング言語のソースファイルはもとより、単純なテキストファイルでも、指定桁数で折り返したり、ソーティングしたり、grepしたりと、コマンドラインのプログラムで処理する機会が非常に多いのだ。もともと、コマンドラインのプログラムは、画像や音声といった文字以外を含まない、文字だけで構成されたデータを扱うのに向いている。だから、同じく文字だけで構成されるテキストファイルと相性がいいのは当然だ。

    であれば、エディタの中で直接コマンドシェルが実行できれば非常に便利なのではないか。この考えを推し進めたものとして、UNIX上で使われる「emacs」というエディタがあり、広く使われているのだが、残念ながらWindows環境でこうした機能を備えたエディタはそれほど多くない。

    というのは、もともとWindowsにおけるコマンドプロンプトは、UNIXに比べてコマンド類が貧弱で、仮に「emacs」のようなエディタ中でのシェル実行が行えたとしても、得られるメリットがそれほど大きくない。しかもWindowsのコマンドシェル(CMD.EXE)は、UNIXのシェルに比べると標準入出力のリダイレクトが完璧ではなく、他のプログラム内で実行しづらいという問題もある。

    「CMeDitor」は、こうした悩みを独自のコマンドを実装することで解決した。つまり、あらかじめ用意されたOS付属のコマンドを実行するのではなく、「CMeDitor」独自のコマンドを内部で実行することで、CMD.EXEが入出力をリダイレクトできない問題を解決し、さらにUNIX流の柔軟性の高いコマンドを提供しようとするものだ。これはなかなか優れたアイデアといえるだろう。問題は、いかに「使える」コマンドを実装するかだが、この点に関しても現状、かなり満足できる水準にある。

    エディタとしての機能も高いので、コマンドライン派はもとより、多くの人に使ってもらいたいエディタソフトだ。

    (天野 司)

    ソフト作者からひとこと ソフト作者からひとこと
    ソフトを開発しようと思った動機、背景
    3年ほど前、初めて仕事でメインフレームを使う機会があり、編集用コマンドを使ってソースコードの編集をしていました。その際にコマンドを入力して文章を編集するおもしろさを感じ、Windows上で同じ楽しさを味わえないものかと考えたのが開発動機です。思い立ってから現在まで、開発ツールを変更したり、仕事でUNIXを使うようになったりと、開発していく上でさまざまな影響を受けながらも、ようやく今年公開することができました。

    ユーザにお勧めする使い方
    「CMeDitor」は、「高度な編集をしたいけど、わざわざマウスでメニューをクリックして実行するのは面倒くさい。かといってキーボードショートカットも覚えにくいからちょっと……。キーボードから手を離さずにパパッと高度な編集をしたいな」という方にお勧めです。

    一番お勧めするのが-lオプション付きのfindコマンドです。このオプションを付けると、文字列の検索結果をもう一つのエディタ部分に一覧として出力することができるようになります。図入りの説明を私のホームページ上で公開しておりますので参考にしてみてください。

    そのほか、よく使うフォルダのパスを登録しておけばファイル名を指定するだけで開けるopenコマンド、ちょっと日付を確認したいときに便利なcalendarmodeコマンドなど、テキスト編集+αなコマンドが揃っています。まずは適当なテキストファイルを開いて、いろいろなコマンドを試して、少しでもおもしろさを感じていただければと思います。

    今後のバージョンアップ予定
    今後の機能拡張としましては、以下をメインに開発を進めています。

    • コマンドをファイルから実行する機能(マクロ機能)
    • 簡易アウトラインエディット機能
    • 外部アプリケーションの実行機能の強化
    そのほか、細かな便利な機能の実装や、みなさまから不具合や要望の報告があれば、そちらも対応していきたいと考えています。
    (Lumido)
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    ● CMeDitor Ver.1.0.30
  • 作 者 : Lumido さん
  • 対応OS : Windows XP/2000/98
  • 種 別 : フリーソフト
  • 作者のホームページ : http://www8.plala.or.jp/lumidina/
  • 補 足 : 8月16日現在、Ver.1.0.32を作者のホームページからダウンロードできる


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    フリーソフト
    CMeDitor 1.3.19 コマンド入力をして多彩な操作を実現できる多機能エディタ (920K)



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