ファイル/フォルダ名を一括変更できるリネームソフト。既存ファイルへの連番追加やタイムスタンプの挿入といった比較的単純な処理から、パターンマッチングを駆使した複雑な置換までこなせる。「規則型名前変更ツール『Renamix』」は、複数のファイルやフォルダの名前を一括変更できるソフト。操作は、
- 対象(ファイル/フォルダ)の選択
- 変更規則の指定
の2ステップに大きく分けられる。名前を変更するための規則は、正規表現風のメタ文字で記述したマッチングパターンで指定する。変更規則は、ファイル名部分と拡張子部分を個別に指定できる。指定した規則で、どのように名前が変更されるかを、ファイル/フォルダごとにプレビューすることも可能だ。変更規則は、ファイル/フォルダ名の文字列から任意の範囲を選択し、選択範囲に対して削除や文字列挿入を行う形で設定する。最も簡単なマッチングパターンには、ファイル/フォルダ名全体を示す、ワイルドカード風の「*」という文字がある。例えば、変更規則を「doc_*」と指定すると、「ファイル名の先頭に『doc_』を挿入する」という意味となる。同様に、「*」の後ろに任意の文字列を指定すれば、既存のファイル名の末尾に追加される。
文字列選択で使われる「選択記号」は、桁位置や長さなどの条件を指定できるほか、「検索文字列」と組み合わせることで「半角英字のみ」「ひらがなのみ」などの条件を指定できる。さらに、選択文字列に対して「操作記号」を使い、コピーや切り取りなどの動作を指定することで、
- 元のファイル名から一部の文字列を抜き出して、新しいファイル名に利用する
- 元のファイル/フォルダ名に含まれる文字列を一時的にコピーし、あとでつなぎ合わせて新しいファイル名にする
などの複雑な変換処理を行うことも可能だ。選択や操作以外にも、連番の自動生成やタイムスタンプの挿入などのメタ文字を使用できる。タイムスタンプは、更新日時と作成日時のどちらを使用するかを選んだり、8桁(西暦を4桁表記)または6桁(西暦下二桁表記)を指定したりといったことが可能。命名規則全体に対して桁数を指定するといった使い方もできる。
変更したファイル/フォルダ名は、その場で元に戻すことができる。また、再変換機能を使えば同じパターンでもう一度変換を繰り返すこともできる。処理結果はレポートに記録され、エラーの発生数やエラーになったファイル/フォルダの名前などを確認できる。
オプションでは、元のファイル(変換対象ファイル)を表す「*」をはじめ、選択や操作を意味するメタ文字をユーザが自由にカスタマイズできる。禁則文字の処理や変換後に同名のファイルがあった場合の処理なども指定することが可能だ。