色変更や変形など、画像にさまざまな効果を適用できる画像加工専用ソフト。処理画像間の合成も可能。多数の高度な画像加工機能を、わかりやすいインタフェースから簡単に使える。「Pandora」は、非常に多くの効果(エフェクト)を搭載する画像加工ソフト。「変色」「表現」「変形」「その他」「文字」にカテゴリー分類されたエフェクトは、合計130以上にも上る。エフェクトはメニューからのほか、エクスプローラのフォルダツリーに似た「エフェクトビュー」からもすばやく呼び出せる。「エフェクトビュー」では各エフェクトに関する詳細な説明も閲覧できる。
利用できるエフェクトは、「変色」が24種類、「表現」が47種類、「変形」が28種類、「その他」が25種類、「文字」が12種類の計136種類。バラエティに富んだ画像加工を行える。5分類されたカテゴリーのなかでも特徴的なのが「変形」だ。決められたアルゴリズムで画像を変形させる一般的な変形処理のほか、実際に画像を変形させるのではなく、変形処理に相当するパターンで画像に色づけする「模様処理」も行える。例えば「波紋」では、元画像を波紋状に変形させられるだけでなく、波紋パターン状に色付けするといった処理も行える。
エフェクトの適用画面はわかりやすい。多くのエフェクトは、スライダーやチェックボックスなどでパラメータを細かく変更できる。適用後に画像がどのように変化するのかは、「試行」を実行することで確認できる。また、元画像をエフェクト処理後の画像と完全に置き換えるのではなく、元画像とエフェクト後の画像を合成して、新たな画像を作り出す「フュージョン」や「フェード」といった独自機能も備えている。
エフェクトは、画面全体に対して適用できるほか、あらかじめ選択した範囲に対してのみ適用することも可能。範囲は、楕円や長方形などから選択できるほか、フリーハンドで指定することもできる。特定の色域を指定することも可能だ。さらに、すでに選択されている範囲に新たな範囲を追加したり、選択範囲の一部を選択から解除したりといったこともできる。
対応する画像形式は、読み込み/書き出しともにBMP/JPEG/PNG。Susie Plug-inに対応しており、プラグインを導入することで読み込み可能な形式を増やせる。