魔族にさらわれた友人の妹を助けるため、不思議な剣とともに旅をするという設定の長編RPG。攻撃方法ごとに異なるバトルアニメーションは必見。「Evil blade」の舞台は、光の羽根を持つ天使が住む「天界」、人間が住む「地上」、魔物が住む「魔界」からなる世界。異世界同士の交流もわずかながら行われており、地上では羽根を持つ天界人や魔族の存在も当たり前のものとして認識されている。小さな村に住む主人公の少年「アークライト」は、地上に降りてきている数少ない天界人から剣を習いながら、平和な日々を送っていた。
ところがある日、村が盗賊に襲われ、友人「イグレード」の妹がさらわれるという事件が起きる。アークライトたちは、偶然地上に来ていた天界の姫「クローディス」とともに救出に向かうが、妹は魔族に囚われ、同化させられてしまう。そこで3人は、村の近くに封印されていた「どんな願いもかなえる剣」を使い、魔族になってしまった妹を助けようと決心する。そして、「天界」「地上」「魔界」それぞれにある“龍脈”から剣に力を与えるため、三つの世界を股にかける旅に出る……。
最大の特徴は、戦闘グラフィックの豊富さ。攻撃時には、味方キャラがアニメーションしながら敵を攻撃する姿を見ることができる。攻撃方法で変わる派手なアニメーションが用意され、武器のグラフィックも装備で変わるなど、手の込んだ作りになっている。戦闘自体は一般的なもので、マップ上の敵アイコンに接触すると発生するシンボルエンカウント方式と、敏捷度の高いキャラクタから行動を起こすターン制が採用されている。
1回の戦闘ごとにステータスが強化されるシステムも特徴のひとつ。戦闘が終わるとステータスアップ画面が表示され、HPや攻撃力、魔力などがランダムに強化される。敵によっては、ステータスアップとは別に「経験値」が手に入ることもある。一定以上の経験値がたまるとレベルアップし、魔法や必殺技といった「特技」を覚えられる。
ステータスの上がり方は、自分のレベルに対して敵が強ければ強いほど大きい。そのため、レベルアップを繰り返すと強力な技を覚えられる反面、ステータスが上がりにくくなる。ステータスの強化を重点的に行いたい場合は、倒しても経験値が入らない種類の敵を選んで倒すとよいだろう。
ダンジョンで気をつけなくてはならないのが「疲労」。キャラクタが一定以上の敵を倒すと疲労状態になり、戦闘では攻撃力が半減してしまう。疲労を回復するには、宿屋に泊まるか、ダンジョン内のセーブポイントで「簡易結界」というアイテムを使用する。疲労度は【Shift】キーを押すことで、いつでも確認できる。
旅の途中で登場する個性的な仲間たちも、ゲームを魅力的なものにしている。最初から同行する3人のほか、姫を護衛する天界の騎士や、世界を知るために旅をする武道家など、さまざまなキャラクタが登場する。
戦闘に参加する味方キャラにとって重要なのが、世界中に散らばっている「妖精」の確保。あるイベントをこなすと妖精を手に入れるための魔法が使えるようになり、入手した妖精は戦闘メンバーの選択時に装備できるようになる。装備した妖精の種類によって、「攻撃力中心」のようにステータスの上がり方を調整できるほか、回復や攻撃などの魔法を覚えることができる。