「ひよこクロック＋付箋紙」は、時計をベースに、デスクトップに貼り付けられる付箋紙状のメモ、カレンダー、アラーム、タイマといったな機能を組み合わせたソフト。付箋は、ランチャのような使い方をすることも可能。スキンに対応し、自由に外観を変更できる。スキンの変更で、デジタル/アナログのどちらの時計にもなる。

初期状態（デフォルトスキン）は、一般的な“時計そのもの”というより、かわいらしいイラストの中に時計が表示されているといった趣。デフォルトスキン以外にhiyokoスキンが同梱され、簡単に切り替えて使える。さらに、作者のホームページには多数のスキンデータがアップロードされており、ダウンロードして利用できる。スキンを自作することも、もちろん可能だ。

時計は常時、最前面に表示される。ただし、（1）0％から80％まで10％単位で透明度を指定できる機能、（2）マウスポインタを乗せることで自動的に隠れる機能があり、他の作業の妨げにならないよう工夫されている。必要のないときは、タスクトレイに格納しておくことも可能だ。

付箋紙のスタイルを取る「メモ」は、入力した任意の文字列をデスクトップに貼り付けておけるもの。指定した曜日・時刻にアラームを鳴らせる。アラーム時に前面表示させるオプションもある。メモは、付箋の色、文字色、透明度を変更することが可能。ひとつのメモの中に複数のページを持たせることができる。メモには文字列のほか、フォルダ/ファイルをドラッグ＆ドロップで登録できるようになっており、ランチャのように使うこともできる。

メモのアイコン化表示も可能だ。アイコン化されたメモは、マウスポインタを乗せることでポップアップで内容を表示する。さらに、メモをグループ化する機能もある。例えば「よく使う画像ファイル」など、同じテーマで複数のメモをまとめておける。

特に感心したのはメモにフォルダやファイルを登録できること、しかも、そのメモをアイコン化、さらにグループ化できることだ。ファイルを登録すればそのままボタン型のプログラムランチャにもなってしまうのだが、ファイルの登録もドラッグ＆ドロップで簡単にできる上、アイコンも自動的にプログラムのアイコンが登録されるので、専用のランチャに匹敵する使いやすさである。

アラームでの日時指定が特定の日付ではなく、曜日だけというのもユニークだ。これを不満に感じる人もいるかもしれないが、筆者はこの思い切りがおもしろいと感じた。細々したスケジュール管理が目的ではなく、テレビの見忘れ防止が主な用途ということになるのだろうが、これはこれでよいと思う。同じことはタイマにも言えて、あらかじめセットされているのが3/4/5分なのは、カップラーメンができるまでの時間なのだそうだ。こうした考え方で作られているソフトは悪くない。個人的には大好きである。

開発中に苦労した点
最初は手探り状態でしたので、当時の機能を見直してみるとおかしな部分が多く、それを修正していく作業に苦労しました。

ユーザにお勧めする使い方
ホームページ（http://fox.flop.jp/）上で、時計の外観を変更できるスキンを配布しています。気分に合わせて時計の外観を変更してください。また、付箋紙は整理を簡易化できるように「ページ機能」と「吸着ボード機能」があります。お試しください。

今後のバージョンアップ予定
時計ソフトなのですが、時計とは直接関係がない付加機能ばかり付けてきました。これからはメインの時計機能を強化していこうと思っています。