キーボードからの入力に加え、スキャン画像からのデータ読み取りにも対応する家計簿ソフト。「ニャーニャー家計簿『ねこのて』」は、簡単で効率的なデータ入力に配慮された家計簿ソフト。「スキャナで取り込まれたレシートの画像から品名や金額を自動判断し、家計簿に入力する」機能があり、面倒なデータ入力を極力軽減できるよう工夫されている。
支出データの入力方法は、キーボード入力とスキャナ入力の2種類。キーボード入力の場合は、「商品」「単価」「個数」などの項目が並ぶ一覧表形式の画面でデータを打ち込んでいく。CSV(カンマ区切り)形式で保存されたテキストデータを読み込んで利用したり、入力済みの表をCSV形式で書き出したりすることも可能だ。
スキャナ入力では、スキャナやデジカメを使って取り込んだレシートの画像(BMP/JPEG形式)から、「ねこのて」のOCR(光学文字読み取り)機能を使って商品明細部分を認識して取り込む。データは、キーボード入力の場合と同様の一覧表形式で取り込まれる。複数のレシートを1枚の画像にスキャンしたものからまとめて認識することもできる。
誤認識された文字を修正することも、もちろん可能。使用したレシート画像がウィンドウ上に表示されるため、確認も容易だ。さらに、レシート画像から読み取った文字を辞書登録することで、認識精度を上げられるようになっている。認識結果の表には合計金額も表示される(ただし、レシートの値を読み取ったものではなく、明細中の単価と個数で計算されるため、明細を修正すれば、その場で合計金額が再計算される)。
キーボードからのデータ入力またはスキャン画像の認識が終わったら、その時点でデータを「帳面」に入力する。帳面は、データを1ヵ月単位で保存しておく表で、入力時と同様の形式で内容の参照や修正を行える。さらに、支出の分類ごとに支出額を合計したり、1日平均の支出額や予測支出額などを算出したりしてくれる「貯金箱」もある。予算を指定しておけば、赤字/黒字の予測も可能だ。
支出の分類は、ユーザが自由に登録できる。一度入力した品名は、自動的に品名リストに登録され、入力時にリストから選択できるようになる。そのほか、帳面の日付の一括変更、認識辞書に登録した文字の削除、文字認識精度の設定なども可能だ。