「風の精霊」をはじめとした、かわいらしい精霊たちが活躍する“正統派”対戦型落ちモノパズルゲーム。精霊ごとに異なる特殊能力を十分に生かせるかどうかが、勝敗のポイント。「マジカルフィーリング2」は、精霊たちの住む「アーナ」と呼ばれる島を舞台にしたアクションパズルゲーム。ゲームの主人公は「風の精霊」ムニエル・ウィンディ。三日ぶりのお天気を利用して、友達である「水の精霊」パプリュ・ウォーティに会いに行き、そこで北の山上空の異変について知らされる。ところが、パプリュは突如、邪悪な気配に身体を操られてしまう。パプリュを助けるには、魔法で呪縛を払い飛ばすしかない。ムニエルは暴走するパプリュと戦う決心をする……というストーリー。
ルールは、上から落ちてくる「赤」「青」「黄」「緑」の“オンプ”を上手に並べ、同じ色のオンプを4個以上つなげて消すという落ちゲーではおなじみのもの。もちろん「連鎖消し」による相手への攻撃も用意されている。オンプは、1〜4個が塊になって落ちてくる。ゲームの勝敗は、どちらか一方のオンプが積み上がり、オンプ搬出口が塞がって次のオンプが生成不能になってしまった時点で決まる。
操作はゲームパッドおよびキーボードに対応。【←】/【→】キーでオンプの左右移動、【Z】キーで右回転、【X】キーで左回転、【C】キーで特殊攻撃の発動となる。また、【↓】キーではオンプを高速落下させられる。高速落下中はスコアが加算される。
基本ルールはオーソドックスなものだが、もちろんオリジナルのルールもある。ひとつは「消滅させたオンプの色によって異なる効果が得られる」こと。「赤オンプ」は、たくさん消すと「魔力」がアップする。魔力は自キャラの攻撃力や防御力に関連する重要なパラメータだ。「緑オンプ」を多く消すと、オンプの落下速度がアップする。「青オンプ」をたくさん消した場合は、特殊ゲージのたまり方が速くなる。「黄オンプ」は、消滅する際に「光魔法」を発生させ、周囲の「ジャマオンプ」を消滅させる。
ジャマオンプはその名の通り、相手フィールドに送り込んで妨害するためのオンプ。連鎖消しによって相手の「ジャマオンプゲージ」を上昇させ、ゲージを一杯にすることで相手フィールドの下方1列から4列をせり上げさせることができる。ジャマオンプは透明で、光魔法などの手段でしか消すことができない。ただし、たとえ相手にジャマオンプゲージを一杯にされても、ゲージの点滅中にオンプの連鎖か消滅を行うことで「相殺」し、せり上がりを食い止められるようになっている。
光魔法でも消すことのできない「黒オンプ」も存在する。黒オンプは、オンプに混じって時々落ちてくる「魔法石」使って、相手フィールドに発生させられる。魔法石を自分のフィールド内に配置し、四角形のすべての頂点を形成させると、その内部が「聖域」となり、聖域内のすべてのオンプが消滅する。さらに、相手フィールドの聖域に相当する場所に黒オンプが出現するため、うまく使うことで強力な大逆転技になる。
魔法石にはもうひとつ特別な能力がある。「破壊魔法」の発生だ。黄オンプの消滅で発生した光魔法が魔法石に当たると、その魔力に共鳴して周囲のものを無差別に消滅させる「破壊魔法」が発動する。破壊魔法圏内に他の魔法石が存在した場合は、破壊魔法の連鎖も生じる。
精霊たちが使用する「特殊攻撃」もゲームの大きな特徴。精霊は、キャラクタごとに異なる4種類の特殊能力を持ち、オンプを消滅させてフィールド上部の「特殊能力ゲージ」をためることで、発動できる特種攻撃(レベル1〜4)が順次変化する。特種攻撃を効果的に使うことで、敵の能力を削いだり、ジャマオンプを送り込んだり、自フィールドのオンプを消滅させたりと、戦いを有利なものにできる。
用意されているゲームモードは「ストーリーモード」「ふたりでたいせん」「ステージセレクト」「スコアアタック」の4種類。「ストーリーモード」は、主人公のムニエルをはじめ、何人もの精霊が登場するゲームのメインといえるもの。ストーリーに沿って、精霊一人ひとりと対戦してゆく。最初、プレイヤーが使用できるのはムニエルだけだが、対戦で勝つごとに使用できるキャラクタが増える。ただし、対戦で負けたキャラは以後、使用不可能になり、すべてのキャラが使用不可能になるとゲームオーバーになる。
「ふたりでたいせん」は、プレイヤー同士の対戦モード。ただし、同じキャラでの対戦はできない。
「ステージセレクト」は、一度倒したことのあるキャラクタを使って、コンピュータと対戦できるモード。「ふたりでたいせん」同様、同じキャラでの対戦は不可能。「スコアアタック」は、自動的に伸びるジャマオンプゲージを相手に、ひたすら生き延びることを目的としたモードだ。