機能の異なる3種類の戦車を操作し、戦車そのものと補給物資を移動させるアクションパズルゲーム。敵の砲台や戦車、岩などを撃破しながら、指定されたポイントに移動させる。「戦車 DE パズる」は、スペックの異なる戦車を巧みに使い分けながら、フィールド上のさまざまな障害を突破し、ミッションをクリアしてゆくアクションパズルゲーム。用意されたステージは全50面。使用する戦車は「フレアタンク」「ウエイブタンク」「アサルトタンク」の3種類。それぞれ、赤/青/黄色の戦車で、
- フレアタンク:火炎砲を装備し、枯れた巨木を焼き払える。自走でき、他の車両を前方に突き飛ばして動かすことも可能
- ウエイブタンク:衝撃波砲を装備し、「ピラー」と呼ばれる特殊な分子構造を持つ鉱石を破壊できる。自走でき、他車両の牽引も可能
- アサルトタンク:対戦車砲を装備し、敵戦車や岩を破壊できる。他の戦車に比べて装甲が厚く、敵の通常弾を弾く(徹甲弾は貫通してしまう)。自走能力はなく、その場で向きを変えることしかできない
という特徴がある。さらに、ステージによっては補給物資が積まれた、自走能力のないコンテナ車(通常弾で破壊されてしまう青い車両と、通常弾を防げるピンクの車両がある)が登場する。このコンテナ車(0台〜数台)と3台の戦車すべてをフィールド上の指定ポイントまで移動させることに成功すれば、ステージクリアとなる。操作はキーボードとマウスに対応。【1】/【2】/【3】キーでカレント戦車の切り替え、カーソルキーでカレント戦車の方向転換と移動、スペースキーで砲撃、【X】キーでエクストラアクション(カレントがフレアタンクのときは、他の車両を押す。ウエイブタンクのときは、他の車両の連結もしくは連結解除)となっている。マウスでの操作には、ゲームウィンドウの右端に表示された「操作パネル」を使用する。操作は簡単で、はじめてでもわかりやすい。
ゲームのポイントは、
- いかに障害物や敵を撃破するか
- どうやって自走できない車両を移動させるか
の2点だ。障害物では、破壊不可能な「防壁」を除く、「枯れた巨木」「ピラー」「岩」の3種類が問題となる。いずれも破壊することは可能だが、それぞれ対応する戦車が異なる。そのため、3台の戦車を移動させる順番や配置などが重要になる。さらに、各戦車に搭載されている砲弾の数が6発ずつと少ないため、障害物の数が多いときは、破壊する障害物の選択も重要だ。ステージによっては「補給砲弾」が登場し、これを取ることでその戦車に砲弾を6発補給できる。取ったのが「弾装付補給砲弾」の場合は、さらに最大装填数も6発増える。敵キャラには「固定砲」「戦車」の2種類がある。固定砲はその名の通り、その場を動かず、一定間隔で砲撃を繰り返す砲台(砲塔の向きは変化することがある)。戦車には、あらかじめプログラムされた動作をするものと、ランダムに動作するものの2種類がある。さらに(砲台と異なり)戦車には、こちらの姿を前方に発見すると必ず砲撃してくるという性質があるため、注意が必要だ。いずれもアサルトタンクの砲撃で破壊することが可能。ただし、紺色のボディをした敵は破壊できない。敵の通常弾はアサルトタンクの装甲で防げるが、なかには徹甲弾を撃ってくる敵もあるので、要注意だ(砲身の色で判別できる)。
敵キャラが登場するステージで威力を発揮するアサルトタンクだが、先に触れたように“自走能力がない”ことが欠点。そのため、「いかにフレアタンクとウエイブタンクでアサルトタンクを移動させるか」ということもステージクリアの鍵を握る。移動の基本は、ウエイブタンクによる牽引。移動させる車両の前方に余裕がある場合は、この方法が一番楽で確実。ただし、連結したままでは方向転換ができないため、曲がりくねった狭い場所を移動する際は、フレアタンクとの連携が必要になる。また、敵の砲弾が届く場所までアサルトタンクを移動させるのには向かないという問題もある。
この欠点を補うのが「フレアタンクによる後方からの押し」だ。押された車両は障害物にぶつかるか、もといた地点を含めて7ブロック移動すると停止する。小回りは利かないが、敵の砲台や戦車が登場するステージでは、重要な働きをする機能だ。フレアタンクによる押しは、氷の出現するステージでも威力を発揮する。
車両を移動させる際に、最もやっかいになるのが「氷」の存在だ。氷の上に進むと車両はスリップし、障害物にぶつかるか氷上を脱出するまで止まらない。また、障害物に当たって氷上で停止した場合、その場で方向を変えることはできるが、自走することはできなくなってしまう。この状態から脱出するには、砲撃をしてその反動で後退するしかない。ただし、フレアタンクに限っては隣にある他の車両を押すことで、その車両を前方に移動させるとともに、その反動で自らも後方に移動することが可能だ(車両以外の障害物を押しても移動はできない)。氷上の車両に他の車両がぶつかった場合、玉突きの要領でぶつかった車両はその場で停止し、ぶつかられた車両は前方に移動をはじめる。