「HM InfoManagerX」は、URL管理/メール設定などのインターネット関連情報や、ソフトウェアのシリアル番号、銀行口座、クレジットカードなどの幅広い個人情報をまとめて登録・管理できるソフト。住所録機能や定型文書の登録・管理機能も備えている。

登録・管理できる情報は、

Software：ソフトウェアのユーザ登録情報

Internet：メールアドレス/URL/FTP

Account：銀行口座

Card：クレジットカード

Address：住所録、

Text：よく使う文書の管理

いずれの機能も画面構成はほぼ共通。上部には「New（新規）」「Regist.（登録）」「Update（更新：編集後に再登録する）」といった操作ボタンが並び、中央には各機能に応じた項目（フィールド）の入力エリアが配置されている。

例えば「Software」では、ビジネス/グラフィックといったソフトの種別（ジャンル）の選択（ポップアップ）と、ソフト名/ユーザ名/シリアル番号のほか、メーカー名やサポート先アドレスなどの情報を登録できる。また、「Internet」では、メールアドレス/URL/FTPの種別の選択と、名前/アドレス/アカウント/パスワードを登録することが可能。POP/SMTPサーバ名も登録・管理できる。

さらに「Card」では、クレジットカード番号のほか、有効期限やパスワード（保存時には暗号化される）を、また「Account」では銀行の支店や支店コード口座番号のほかに、預金残高を登録・管理できるようになっている。

登録されたデータ（レコード）は、画面下部にリスト形式で表示される。リストからレコードを選択し、画面中央に表示させることで、既存データの閲覧や編集を行える仕組み。ID/パスワード/口座番号などのデータをクリップボードにコピーしたり、URLからWebブラウザでページを表示させたりといったことも可能だ。

入力専用のダイアログなどは用いず、レコードの登録・編集エリアと表示（閲覧）エリアが共通で、データのクリップボードへのコピーなどの操作もこの画面から行える。ウィンドウ構成がシンプルで、非常にわかりやすいのもうれしい。一方で、レインボーカラーに色分けされた機能メニューや、美しいボタンのイラスト、すべて英語表示に統一されたメニュー名や項目名など、洗練されたデザインには、作者のこだわりが感じられる。

機能の面からみると、豊富な個人データの一括管理ということ以外には、アドレスからのアプリ起動など基本的なものに限られるが、何よりもそのとっつきやすさと使い勝手のよさで、誰にでもお勧めできる情報管理ソフトに仕上がっている。

開発中に苦労した点
開発ソフト中でのデータベース操作にやや苦労しました。

ユーザにお勧めする使い方
Win版/Mac版ともに同一のシリアル番号で使えます。Win/Mac両刀使いの方は、フォルダ内のdb.rdbファイルを入れ替えるだけで、同じデータを共有できます。

今後のバージョンアップ予定
サーチ窓（検索機能）を付けたいと思っていますが、いましばらく時間がかかりそうです。