デジカメ写真などのフルカラー画像を題材に、絵画風の画像を作成できるソフト。個性豊かな「絵師」が、さまざまなタッチの絵を描いてくれる。「絵師のえそらごと」は、指定したフルカラーBMP/JPEG画像をもとに、多彩なタッチの“絵”を自動生成してくれるソフト。元画像を読み込ませ、描画を実行するだけで味わい深い絵を描いてくれる。何枚かの絵を描くうちに経験を積み、「絵師」が“変化”していくことが大きな特徴。他のユーザの作った「絵師」を“呼んで”、絵を描いてもらうこともできる。
基本的な操作は、
- 絵のタッチを左右する「絵師」を作成する
- 題材(BMP/JPEG画像)を指定し、描画を実行する
- 生成するキャンバスのサイズ(ピクセル寸法)や背景色などを指定する
だけでよく、あとは自動で処理してくれる。「絵師」を作成する際は、タッチに関する細かな設定は不要。6種類あるタイプ(普通/単色/ハイライトなど)から好みのものを選択し、名前を付けるなどするだけでよい。配布アーカイブには3名の「絵師」が同梱され、これらの「絵師」を指定して絵を描いてもらうこともできる。「絵師」の描画作業には終わりがなく、放っておくと延々と描き続ける。ユーザが「ここで完成」と思ったところで、処理を停止すればよい。一度処理を停止しても、また描画を実行すれば、続きを描く。
描画中にキャンバスをクリックすることで、その付近を重点的に描画させられるほか、描画を一時停止し、「絵師」を変更して続きを描かせることも可能。描画中のデータをキャンバスファイル(CNV)に保存しておけば、いつでも描画を再開できる。
「絵師」は擬人化されている。ユーザはそれぞれの「絵師」が使うアイテム(筆やペンなどの総称)を指定することはできるが、筆の硬さや大きさを直接編集することはできない。また、ある程度絵を描いていくうちに心境が変化(?)して、作風や使用するアイテムが変わってくる。ただし、常に同じ作風を保つ「マスター絵師」と呼ばれる「絵師」もいる。い。
描画は「粗く」「中間」「細かく」の3段階で行われ、現在どの段階が実行されているかは、画面上のアイコン(太陽→月→星)の変化でわかる。そのほか、描画中には操作ボタンのイルミネーションやタイルアニメーションが表示される。
公式サイト内の「えそら美術館」では、定期的に展覧会が開催されている。展覧会に出品し、作品が入選するとポイントが与えられる。一定のポイントを獲得できると、「マスター絵師」や「アイテム技師」がもらえる仕組み(アイテム技師は「マスター絵師」の一種だが、アイテムを作れる)。公式サイトではそのほかにも「派遣絵師センター」に登録されている「絵師」をダウンロードしたり、自分が作った「絵師」を派遣センターに登録したりできる。