ロボットを操作し、ステージ上に散らばる食べ物を集めて回るアクションゲーム。かわいらしいデザインとストーリー、シンプルなルールでなじみやすい。ステージ間に挿入されたミニゲームもおもしろい。「VECTOR」は、敵キャラやさまざまな障害物に接触しないように注意しながら、ステージ上に散らばった食べ物を回収するステージクリア型のアクションゲーム。ゲームの主人公であるプレイヤーキャラは、小人さんが乗り込んで操縦している「ベクター1号」という名前のロボット。ベクター1号を使って、宇宙船から突如落下してきた謎の犬型侵略者たちの目を盗んで食べ物を回収し、お腹を空かせている仲間たちの元に届けることが目的。ステージ中央で待つ輸送用大型ロボット「ベクター2号」にステージ上のすべての食べ物を運び終えれば、ステージクリアとなる。
操作は簡単。カーソルキーを使ってベクター1号を移動させ、フィールド上で点滅している食べ物に接触させると「つかむ」ことができる。また、この状態でベクター1号を前進させると食べ物を「押す」ことができ、後退させると「引く」ことができる。横に移動させるか【Z】キーを押すとつかんでいる物を「離す」。さらに、物をつかんでいる状態で【X】キーを押すと、それを「投げる」ことができる。これを利用して敵キャラに物を投げつけて倒すことも可能だ。
ゲームフィールドは「森林」「砂浜」「山岳」「雪原」「都会」と、ステージごとに様相が一変し、仕掛けられた障害も変化する。例えば「山岳」では、主人公めがけて落下してくる火山弾、「都会」ではひっきりなしに行き交う乗用車といった具合。もちろん、火山弾や乗用車などの障害物と接触してしまったらアウトで、ライフが一つ失われる。オオカミイヌやペンギン、岩の化け物(?)などの敵キャラに触れてしまった場合も同様にアウト。ライフをすべて失ってしまうと、ゲームオーバーになる。
ステージには、ジャンプ台やワープゾーンが登場し、迷路のようになっているものや、氷の塊などでパズルのようになっているものもある。また、開けるのに鍵が必要な扉が、食べ物の前に立ち塞がっているような場合もあり、バラエティに富んだステージ構成がプレイヤーを飽きさせない。各ステージのラストにはボスステージが用意されている。
ボスステージは他のステージと異なり、食べ物を集める必要がない。代わりにステージ上にいくつかのサッカーボールが置かれ、これをすべてボスキャラにぶつけることができると、ステージクリアとなる。
ステージは、サブステージ8面にボスステージを加えた計9ステージで1セットの構成。そのほかに、特定のサブステージとサブステージの合間(2と3、4と5、6と7の間)にはミニゲームが挿入される。3回のミニゲームのうち、1回目と3回目のゲームはルーレットで決まる。用意されているゲームは「1れつアタック」「あみだクジ」「にげるコイン」「ブロックはこび」「フィッシング」など、多岐に渡り、終了後にはゲームの成績に応じてコインやライフが与えられる。
ステージの中間にあたる2回目のミニゲームは「Break Time」と呼ばれ、他の2回とは異なるゲームを楽しめる。用意されているのは「モグラたたき」「Reverse race」「DANCE DANCE」などの5種類。毎回1回しかプレイできない他の回のミニゲームと異なり、ステージ上で拾ったり、ミニゲームで稼いだりしたコインを使って、何回でも繰り返しプレイできるのが特徴。さらに、「小人の家」でコインを使ってゲームを購入することで、好きなときに「Break Time」のゲームをプレイできるようになる。