ソフトを開発しようと思った動機、背景
なぜ、Yahoo!オークションに特化したソフトの開発をしたかというと、私の住んでいる地域が過疎だからです。過疎地域に住む者にとってYahoo!オークションは、ほしい品物を安く手に入れるための非常に魅力的なサービスなのです。このソフトの開発を開始した2004年7月ごろ、私が住んでいる地域にはISDNしかなく、ADSLなどの高速インターネットサービスの未提供地域でした。そのため、ブラウザによるYahoo!の閲覧にはかなりの時間を要していました。もっと早く必要な情報を手に入れることはできないだろうかと考えた結果、次の二つのボトルネックに気づきました。
ひとつは、画像の読み込みで、もうひとつは目的のページにたどり着くまでの不要なページの閲覧です。この二つを解消すれば、低速回線でも快適なオークションが楽しめるのではと思い、開発をはじめました。
その後、ADSLサービスの提供がはじまり、今度は高速な回線を利用した出品ページの自動閲覧機能があれば、不要なクリックをせずにページの閲覧が可能になるのではと思い、自動ページ閲覧機能を開発にいたっています。
開発中に苦労した点
表舞台に立つ「AuctionListReader Yahoo!」は、舞台裏のツールたちに支えられています。その中のひとつ、全カテゴリデータを取得するカテゴリ自動収集ツールは、カテゴリ変更があるたびに、ADSL回線(実測6M)で、約3時間をかけてカテゴリを収集しています。当初、カテゴリがこんなに多くあるとは知らず、ブラウザを使いカテゴリページを一つひとつ表示してカテゴリ情報を収集していました。その後、カテゴリ自動収集ツールを開発しましたが、ISDN回線ですべてのカテゴリを取得するのに一昼夜を要していました。
ユーザにお勧めする使い方
「AuctionListReader Yahoo!」と類似するツールとの違いは、すべてのカテゴリをソフトの中に保持している点にあります。そのため、カテゴリへのアクセスを有効に使う機能が充実しています。「AuctionListReader Yahoo!」は閲覧用と思われがちですが、内蔵のブラウザからYahoo!オークションにログインする際、「次回からIDの入力を省略」にチェックをしてログインすることにより、取得リストからのウォッチリスト一括登録や内蔵のカテゴリからの出品ページ表示機能などが利用できます。Yahoo!ID検索にご自分のIDを設定して検索すると出品情報の管理もできます。
また、検索条件に該当するページを表示するオークションスクリーンセーバ「AuctionListScreenSaver(機能限定版)」へのアドレス生成機能も付加されていますので、「AuctionListScreenSaver(機能限定版)」もあわせてご使用ください。
今後のバージョンアップ予定
「AuctionListReader Yahoo!」は、出品支援ツールの「AuctionExplanationMaker」(公開中)やスクリーンセーバの「AuctionListScreenSaver」(公開中。一部連携)、今後開発予定の落札支援ツール、データベースツールなどとの連携を予定しています。これらのツールを連携するためのメインツールとしてバージョンアップしていきます。
(しみず工房)