時間の加減乗除の演算を行い、結果を「時:分:秒」で表示する電卓ソフト。時間計算のほか、年月日数や日付を計算する機能がある。「TimeCalc」は、時間を計算できるユニークな電卓ソフト。一般的な電卓ソフトと同様、数字および加(+)/減(-)/乗(*)/除(/)の記号で数式を入力することが可能で、【return】キーで結果をする。計算の順序を変えるためのカッコを使える。乗除算が加減算よりも優先されるのも、普通の数式と同じだ。カッコの前後の乗算記号(*)は省略できる。
計算式はテキストエディタと同様の感覚で入力でき、式の途中部分への追加・削除を行うことも可能。計算結果が出たあとでも、次の計算式の記入前であれば、式の一部を編集して「再計算」することもできる。
時間計算では、時/分/秒を「:」で区切り、「12:34:56」という形式で入力する。値が0の場合は省略してもよい。例えば「:12:34」は「(0時間)12分34秒」を表す。値の後ろの「:」を省略することもできる。「12:34」「12:34:」はともに「12時間34分」を表す。「:」をまったく含まない数値は、秒数または単なる数値として扱われる。
日数計算では、年/月/日を「,」で区切ってする。例えば「4,3,21,」は「4年3ヵ月21日」を表す(末尾のカンマは、時間表記との区切りとするために必須)。値が0の場合は省略できる。月/日の数値に上限はなく、「0,0,45,」(45日間)という入力も可能だ。
「日数(期間の長さ)」のほか、「日付」を用いて計算することもできる。日付は年/月/日を「.」で区切って「年.月.日,」の形式で入力する。例えば、「2005.4.1,」は「2005年4月1日」を表す(末尾のカンマは必須)。日付で「年/月/日」各値を省略した場合は、「当年/当月/当日」を示すことになる。
時間と日数、日付は、計算式の中で続けて入力することができ、これらを組み合わせて計算することもできる。例えば、「2005.3.7,12:30+0,0,3,12:00」は、「2005年3月7日12時30分から3日と12時間後」を求める式で、「2005.3.11,00:30」(2005年3月11日0時30分)という結果が得られる。
計算結果は、初期状態では「時間:分:秒」の形式で表示される。日数計算では1日が24時間に換算して表示されるが、設定により、(1)秒数のみ、(2)日数,時間:分:秒、(3)年数,月数,日数,時間:分:秒に切り替えることもできる。さらに、当日(午前0時0分0秒)の年/月/日/時間数を基準にして日付を計算し、(4)年.月.日,時:分:秒で表示させることもできる。秒数に小数点以下の値があるときは四捨五入で表示され、0のときは表示が省略される。
画面はシンプルな関数電卓風で、計算用フィールドと入力用のソフトキーボードで構成されている。ソフトキーボードには、数字と記号(+/-/*/=/(/)/,/.)のほか、メモリキー(2値のメモリが可能)やカーソルキー、【del】キーなどが並ぶ。マウスだけで入力することも可能だが、すべてのキー機能がキーボードに割り当てられており、キーボードだけで操作することもできる。数字と演算記号を除くキーの割り当ては、任意のキーに変更できる。
そのほか、クリップボードとの間の数値のコピー/ペースト機能、計算履歴の記録・保存・印刷機能、画面の透明度を設定する機能などを備えている。