どんなソフトか?
軽快な動作を目指した仮想デスクトップソフトです。Windows XP/2000のデスクトップを仮想的に増やすことができます。例えば、一つめのデスクトップではInternet Explorerを、二つめのデスクトップではExcelを、と別々のデスクトップで違うソフトを使うことができ、それらのデスクトップを瞬時に切り替えることもできます。ソフトの重なり状態を気にする必要がなくなり、それぞれ別々のデスクトップで操作ができるので、作業を把握しやすく、便利になります。ソフトを開発しようと思った動機、背景
Windows 95のころ、UNIXで使っていた仮想デスクトップソフトと同じような機能がWindowsにもほしいと思ったのが、開発をはじめたきっかけです。ウィンドウをドラッグしながら仮想デスクトップを切り替えられる機能は、他のWindowsの仮想デスクトップソフトではあまり見かけない機能ですが、当時使っていたUNIXのソフトにあったので実現しました。その後、ユーザの方にご意見をいただいて、ホットキー(【Alt】+【Ctrl】+【↑】/【↓】/【←】/【→】)で瞬時に切り替える機能などを追加してきました。
開発中に苦労した点
当時は、i486-33MHz/64MBのマシンをメインで使っていて、CPU速度もメモリ量も厳しいものがあったので、いかに高速に、コンパクトにまとめるかというところにこだわり、苦労しました。最適化の結果をアセンブラレベルで確認しながら開発を進めていました。
また、Windowsの制約をいかに回避するか、というところでも苦労しました。例えば、ウィンドウを最大化した状態でデスクトップを移動したときは、最大化ウィンドウが消えているように実装するわけですが、Windowsからは想定していない状態のようで、いろいろな不具合が出たので、その回避に苦労しました(Windows XPでは回避できていないので、条件によっては切り替えたデスクトップ先で最大化ウィンドウが表示される場合があります)。
ユーザにお勧めする使い方
それぞれのデスクトップにテーマを決めて(資料作成用デスクトップ、情報収集用デスクトップ、遊び用デスクトップなど)、ホットキーで切り替えながら使うのが私の使い方です。ウィンドウのないデスクトップを用意しておけば、デスクトップのショートカットがクリックしやすいので、メニューから探すより簡単にアプリを起動できて、使いやすいと思います。ウィンドウ同士をぴたっとくっつくようにするスナッピング機能は、自分がウィンドウをきれいに並べたくて作った機能なので、Windows 2000の方は設定をONにして使ってみてください。
今後のバージョンアップ予定
OSの制約の回避方法を探したいです。
- 上記の最大化したウィンドウの問題
- 切り替え後の仮想デスクトップにあるウィンドウをアクティブにできない問題
- Windows XPでスナッピングを有効にすると、ドラッグが非常に遅くなる問題
を優先して調査したいです。
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