ソフトを開発しようと思った動機、背景
マウスのシングルクリックとダブルクリックが区別されるように、キーボードのシングルタッチとダブルタッチを区別して、それぞれ別の文字を入力することができれば、必要なキーの数は約半分に減らすことができます。また、ひとつのキーに割り当てられた複数文字の切り替えにあたり、「【Shift】キーとの同時押し」や「ファンクションキーによるモード切り替え」などの操作は必要ありません。「WKey」は、このシンプルかつ斬新なアイデアを、まずは普段使われているパソコン上で実現し、多くの方に体験していただけるよう、発案者である白川雅祥氏のご協力を得て開発したソフトウェアです。
ユーザにお勧めする使い方
(1) 片手でタッチタイピング
短期間の練習で、片手タッチタイピングをマスターすることができます。手を怪我してしまったときや、マウスや受話器を持つなど片手が使えないときには、この入力方法をマスターしておくと大変便利です。キー配置タイプを「左右対称タイプ」に設定すると、両手のタッチタイピングができる方(指がキーを覚えている方)であれば、意外なほど簡単に片手タッチタイピングができてしまいます。
(2) 人に優しいコンパクトキーボード
キーボードの片側半分に、ダブルタッチ文字のシールを貼ってあげると、キー配置がわかりやすいコンパクトキーボードに変身します。実際に、片麻痺障害のある方、視野狭窄障害のある方に使ってみていただいたところ、「大変に使いやすい」という評価をいただきました。パソコン初心者の方にとっても、目的のキーが探しやすく、使いやすくなります。
(3) 特定のキーだけを反対の手で入力
キーボードの全面を使って両手で入力しながら、押しにくい特定のキーだけを反対側の手でダブルタッチ入力することもできます。指を怪我してしまったときなどに便利です。
(4) その他
日本語入力にも英語などの外国語入力にも使用することができます。なお、プログラミングや英文入力の際には、Windowsのユーザー補助のオプションで「固定キー機能」を選択して併用すると、大文字入力の際に「【Shift】キーを押しながらダブルタッチ」という面倒な操作が不要になります。
今後のバージョンアップ予定
各種記号キー類がキーボードの右側に集中しているため、右手入力に比べて左手入力にはやや不便な面があります。この点については、今後改良を図る予定です。また、Windows以外のプラットフォームにも展開したいと考えております。みなさまからのご意見・ご感想をお待ちしております。
((株)シグミックス)