「EzExpEx」は、エクスプローラの機能を拡張し、ファイル操作を簡単に行えるようにしてくれるシェルエクステンション。エクスプローラなどのコンテキスト（右クリック）メニューにさまざまな機能が追加され、選択したファイル/フォルダに対して、すばやくファイル操作を行える。

インストールにより提供されるのは、

• フォルダへコピー/移動/バックアップ
• 日時/属性の変更
• ファイル/フォルダ名のクリップボードへのコピー

「日時/属性の変更」では、日時と属性を個別に指定して変更できる。日時では、作成日時を更新日時と同期させたり、逆に更新日時に作成日時を合わせたりすることが可能。日付を指定した上、時刻を「00:00:00」にするためのボタンも用意されている。属性では、読み取り専用/システムファイル/隠しファイルのON/OFFを設定することが可能。日時/属性いずれの場合も、「フォルダ内ファイルの日時/属性を変更する」「下層のフォルダも対象とする」などのオプションを指定できる。

「ファイル/フォルダ名のクリップボードへのコピー（名前をコピー）」では、複数ファイル/フォルダの名前をまとめてクリップボードにコピーできる。「フルパス」「ファイル名」「DOS形式のフルパス」「DOS形式のファイル名」の4パターンから選択してコピーを実行することが可能だ。

さらに、右ドラッグメニュー（右クリックしながらドラッグし、リリースした際に表示されるメニュー）にも機能を追加。コピー/移動のほか、バックアップと似た「追加」「更新」も利用できる。追加は、選択ファイルまたは選択フォルダ内のファイルのうち、コピー先に存在しない、またはコピー先のファイルより日時が新しいファイルのみをコピーするもの。更新は、コピーと同時に、コピー元に存在しないファイルを削除する。

「EzExpEx」は、おなじみのエクスプローラを拡張してくれる便利なソフトだ。エクスプローラ単体ではできないファイルの作成・更新日時の変更や属性変更などをメニュー追加してくれるほか、ファイルのバックアップのような機能も付け加えてくれる。また、右ドラッグ＆ドロップでファイルをフォルダを送ると、通常の「ここにコピー」のほかに「ここに追加」という項目が追加される。さらにフォルダを同名のフォルダにドロップにすると、「ここを更新」という項目が増える。これがなかなか便利で、ファイルの日時を調べて新しいものだけをコピーしてくれるのだ。たくさんのファイルがあっても、更新が必要なものだけをすばやくコピーすることが可能だ。

ファイル名をクリップボードにコピーする機能もあり、筆者はバッチファイルやスクリプトを書くときだけでなく、複数ファイルの一覧表を作るときなどに重宝した。仕事用にサーバ上のファイルが何に使われているのかの資料を配布したり、「○○の資料はこれとこれ」といった連絡をしたりすることがあるので、エクスプローラにこういう機能が付いてくるとちょっとうれしい。形式もファイル名のみやフルパス、DOS形式と用途に合わせて決めることができる。

エクスプローラを使っていて「ちょっとほしい」と思う機能を追加してくれるので、あなたの日常の不満も解消されるかもしれない。

• ファイルやフォルダの日時を変更する
• フォルダの日時を変えずに、フォルダをコピー、移動する
• 変更されたファイルだけをコピー、移動する

このソフトを作成するにあたり、

• エクスプローラに機能を追加するタイプであること
• フリーであること
• フォルダの日時を変更できること

開発中に苦労した点
実現したい機能はいくつもあるけれど、自分の技術力が追いつきません。調べものをするだけで何時間もかかっています。ある程度まではできたけれど、完成できずに放置されている、という機能がいくつもあります。

今後のバージョンアップ予定
予定として、

• 右ドラッグ＆ドロップメニューに「ここに解凍」を追加する
• ツールバーに「お気に入りのフォルダに移動」を追加する
• 右クリックメニューに「スライドショー」を追加する