選択肢によってエンディングが変化するSFノベルゲーム。地球の未来を賭けた壮大なストーリーを、さまざまな登場人物たちの視点から読み進めてゆく。「FINDERD EYES」の舞台は、食料危機に端を発した「第三次世界大戦」の終結から約50年後の地球。地上は大戦によって、人類が生存できないほど汚染された。このため、コンピュータによる自然回復プロジェクト「ランドフォーマット計画」が開始され、人々は同計画が終了するまで新世界国際連盟のもと、擬似的な自然が作られた地下都市に住むことになった。
コンピュータに管理された地下都市は、政治や宗教による紛争もなく、穏やかな日常が送られていたが、平和なはずの世界に「ファインダー」と呼ばれる謎の集団が現れ、ランドフォーマット計画の拠点を潰す運動を開始する。新世界国際連盟の武装組織「センチネル」は、ファインダー抑止のために戦いをはじめる……というストーリー。プレイヤーはファインダーとセンチネルによる、地球の命運をかけた戦いに参加することになる。
ゲームの特徴は、複数のエピソードでストーリーが構成され、エピソードごとに主人公が異なること。ファインダーとセンチネル、両陣営のキャラクタを操作することで、ゲーム内の世界を理解することができる。地球の崩壊や、ファインダーが平和な世界で破壊活動を行う理由など、謎が多く、ストーリー背景は複雑だ。
メインキャラクタは、ファインダーに所属し、過去の世界に異常に詳しい謎の男「リュウキ」と、センチネルに所属する特殊血液を持つ女性大尉の「ユーリア」。プレイヤーはメインキャラクタや彼らの仲間など、合計6人の特徴的な登場人物を操作できる。特定のキャラクタが選択した行動によって、別のキャラクタのエピソードが変わることもある。
ゲームは、「エピソード選択」で任意のエピソードを選ぶことでストーリーが進行する。基本的には二つのエピソードから選択するが、一つのエピソードをクリアすることで、新しいエピソードが追加される。すべてのエピソードをクリアすると、最後にエンディングを選択できるようになる。それまでに選んだ選択肢に応じて異なる結末にたどり着くマルチエンディングとなっている。
また、選択した内容によってはファインダーとセンチネルの勢力が変化するが、この優劣でも結末が変化することがある。両者の状態は、エピソードが終わるごとに表示されるメインメニューから「戦力分析」を選んで確認できる。
文章を読み進めたり、選択肢を選んだりはマウスの左クリックで行える。また、画面を右クリックして表示されるミニメニューから「しおりをはさむ」を選ぶことで、どの場面でもセーブすることが可能。選択前にセーブしておけば、ロードして選び直すこともできる。ミニメニューには、文章を高速表示する「早送り」項目も用意されており、一度クリアしたストーリーを読み飛ばすのに便利。2回目以降のプレイで早送りを活用すれば、30分程度でクリアできる。