デスクトップに常駐していつでも呼び出せる、ローマ字入力対応のタイピング練習ソフト。起動したままでも邪魔にならず、スペースキーを押すだけですぐに練習を開始できる。「NinjaT」は、デスクトップに問題文を表示する「ティッカー」風のタイピング練習ソフト。表示サイズが非常に小さいことが大きな特徴。起動するとタスクトレイに常駐すると同時に、デスクトップにコンパクトな表示エリアが現れる。このエリアに問題文や入力したキーなどがスクロール表示される仕組み。ウィンドウ枠やボタンなどはなく、わずかに表示される小さな四角形とメッセージによって、起動中であることがわかる。
起動中であれば、いつでも呼び出してタイピング練習を開始できるのも特徴のひとつ。「NinjaT」がアクティブな状態でスペースキーを押せば、すぐに練習をはじめられる。逆に、非アクティブの場合は何も起きないので、意図せず練習がはじまってしまうこともない。表示エリアはドラッグで任意の位置に動かすことができる。ほかのウィンドウとオーバーラップした場合でも、四角形の部分は常に最前面表示されるため、すぐにアクティブに戻せる(最前面表示はOFFにすることも可能)。
用意された問題は、キーボードの1段ごとの入力、かなや英単語の入力、日本語の文章の入力など。記号や濁音、拗音などの入力に絞った問題などもあり、バリエーションは豊富だ。DVORAK配列やタッチ数を減らせる拡張ローマ字入力の練習もできる。それまでの最速入力記録と競いながら練習できるようになっている。
練習する時間や難易度は、ユーザの好みに応じて設定することが可能。「1回あたりの練習の長さ(文字数)」「許容するミスタイプ数(制限を越えるとゲームオーバー)」「ミスタイプ字の処置(そのまま正しい入力を受け付けるか、いったんバックスペースで削除するか)」などを組み合わせることで、さまざまなパターンで練習することが可能だ。
練習が終わると記録は自動的に保存され、所要時間や入力速度(1分あたりのタイプ数)、過去の記録と比較した順位やメッセージなどが表示される。毎日の最高成績をもとにグラフ化した成長記録や、ランキングなどの統計情報も確認できる。
「苦手単語」を集中的に練習できるのも特徴。練習結果から、ユーザの苦手な文字や語句だけを抜き出した問題が自動的に作成され、あとでまとめて練習することが可能。苦手を克服したと判断された単語は、「苦手単語」問題から削除される。
オプションでは、苦手と判断するための基準値の設定や、入力テンポのガイドとなるメトロノームの設定などが可能。そのほかにも使用中のIMEに応じて、ローマ字の入力方法を変更する機能などがある。