手段を問わず、「ライバルたちよりも早く、高く箱を積み上げた者が勝ち」というルールのエキサイティングな3Dアクションゲーム。真っ正直に自分の箱を積み上げるだけでなく、お互いに箱を投げ合って相手の作業を妨害したり、シールドでそれを防いだりして競い合う。「Hakowar」はその名の通り、「箱」を使ったユニークな3Dアクションゲーム。ルールは「箱を早く高く積み上げて、誰よりも先にゴールに到達すれば勝ち」というシンプルなもの。ただ単にスピードを競うだけでなく、自分よりも早くゴールインしてしまいそうな相手の陣地に箱を投げつけ、その山を崩してもよい。制限時間内に誰もゴールまでたどり着けなかった場合は、その時点で少しでも高く箱を積み上げていた者が勝者となる。複数のコンピュータプレイヤーが対戦相手となるステージクリア型のゲーム。
制限時間は最大100秒。操作はマウスとキーボードを併用して行う。マウスの左ドラッグで箱の置き場所を調整し、ドロップして箱を置く。いったん箱が積み上がりはじめたら、あとはタイミングを計りながら左クリックを繰り返すだけでよい。箱が積み上がるにつれ、その高さに合わせて次の箱の出現位置が自動的に調整される。積み上がった箱は結構安定しているので、かなり適当に積んでも山が崩れる心配はない。
ただし、敵に自分の山を崩されて、まだその山の基礎部分が残っているときなどは、細心の注意を払って位置決めをした方がよい。ここで位置決めを失敗すると、せっかく残っている山が一気に崩壊してしまう。
敵に箱を投げつけるには、マウスの右ドラッグで発射方向を調整し、狙いが定まったらボタンを放すだけでよい。この際、右ボタンを押し続けるほど手元の箱の回転が速くなり、発射時の威力がアップする。この「発射パワー」は、最大3秒までチャージすることが可能。3秒経つと、ボタンを放さなくても自動的に発射される。
自分を含めたすべてのプレイヤーの箱の積み上がり状況は、画面上部にリアルタイムで表示される。状況を確認して「自分が不利だ」と思ったら、すかさず攻撃して敵の山を崩すとよい。もちろん、敵から攻撃されることもある。
敵の攻撃を防ぐ手段としては「シールド」が用意されている。シールドを張るには、「パワーボックス」が必要。パワーボックスは、プレイヤーの陣地である台の上からこぼれ落ちた箱のことで、敵が投げつけてきた箱が落ちたものでもよいし、自らワザと陣地の外に箱を投げ捨ててもよい。地面に落ちた箱はすべて、最も近いプレイヤーのパワーボックスとしてカウントされる。
パワーボックスが1個以上あるとシールドが自動的に張られ、敵の投げつけて来た箱(攻撃弾)を弾き飛ばしてくれる。また、パワーボックスが3個以上になると、シールドがLevel2に強化される。Level2になると、敵の攻撃のほとんどを弾き返してくれるので非常に心強い。
ただしもちろん、シールドも万能ではない。高速弾が打ち込まれると、ある程度差し込まれるし、攻撃弾を防御するたびにパワーボックスが1個ずつ減少してしまう。また、自分の箱はシールドを通過できるため、敵に弾かれた箱がまっすぐ跳ね返ってきたときは危険だ。
パワーボックスの数に余裕があるときは、パワーボックスを消費することで、より強力な特種攻撃を仕掛けることもできる。例えば「シールドキャンセラー」は、パワーボックスを3個使うことで使用でき、投げつけることで相手のシールドを5秒間消せる。シールドキャンセラー自体には攻撃力はないが、Level2のシールドも消せる効果的な武器だ。あとは、無防備な状態となった相手に箱を投げつけて粉砕すればよい。
そのほかにも「ティルト」「メテオ」の二つの特種攻撃がある。ティルトは、パワーボックスを5個消費し、その名の通り相手の陣地を揺らせるもの。メテオは、パワーボックスを10個消費し、敵の陣地に流星群を降らせることができるものだ。ただし、いずれの攻撃もシールドは突き抜けることができるが、Level2のシールドには跳ね返されてしまうので、使いどころが難しい。
用意されているステージ数は全部で17。ステージごとに、敵プレイヤーの人数や陣地の配置などが変化する。また、登場する敵プレイヤーごとに使用する戦法も変化するのもおもしろい。MapDef.txtを編集することで、ステージの改造やオリジナルステージの追加も可能。ゲームレベルは、EASY/NORMAL/HARD(MURI)の3段階から選択できる。