十分な基本機能に加え、自動整形モードなどのユニークな機能を搭載するテキストエディタ。「Dana」は、軽量・高速なMDI型の高機能テキストエディタ。最大100ファイルまでの同時編集が可能で、読み込めるファイルサイズは事実上、無制限。Undo/Redoも無制限に行える。ドラッグ&ドロップによる編集、キーワードのカラー表示、矩形選択、正規表現による検索など、高機能エディタではもはや常識となった機能を搭載し、その上にいくつかのユニークな機能を備えているのが特徴。
そのひとつがテンプレートを使った「新規作成」。「Dana」では、ファイルタイプを指定して新規ファイルを作成できる。あらかじめファイルタイプごとにテンプレートを作成しておくことで、テンプレートをもとに文書を作りはじめられるようになっている。ひとつのファイルタイプに対して、複数のテンプレートを作れる。
また、ファイルを開く際は、ファイル名の一部の入力で、残りを補ってくれるファイル名補完機能、アーカイブファイルの管理(アーカイブの作成・展開)といった便利な機能が「開く」ダイアログに用意されている。
整形機能も豊富に用意されている。右寄せ/中央寄せやインデント/インデント戻しといった一般的なものに加え、選択範囲の先頭または末尾に任意の文字列を挿入したり、選択範囲内をソートしたりする機能がある。選択範囲または1ブロックだけの改行位置を揃えることも可能。選択文字列の大文字⇔小文字/タブ⇔スペース/全角⇔半角変換を行うこともできる。
さらに、リアルタイムでインデント処理をしながら、指定した桁位置に(疑似改行ではない)改行コードを挿入する「自動整形」モードを備える。自動整形を利用すれば、「見出し文字に設定した文字が行頭にある場合は、それをインデントに含める」「行頭の一語のあとにタブまたは2個以上のスペースがある場合もインデントとして扱う」といった処理が可能だ。
アウトラインプロセッサのように使うことも可能。現在行と見出し行に付けられる行マーク機能と、マーク行のインデントによる階層化一覧機能があり、これらを組み合わせることでアウトラインプロセッサ的な使い方ができるようになっている。階層一覧表示ウィンドウは、エディタ部の上下左右のどこにでも配置できる。
そのほかにも、キーボードマクロとVisual Basicライクなスクリプト言語「Dana Script」を搭載。クリップボード履歴、最大99世代までのバックアップ/自動バックアップ/ミラーリング(二重保存)が可能なバックアップ機能、プレビューが可能な印刷機能などを備えている。