ウィンドウに対する透過の指定や、サイズ/位置/スタイルの変更などを行えるユーティリティ。「WinT」は、アプリケーションウィンドウに対して、さまざまな操作を行える常駐ソフト。起動するとタスクトレイにアイコンが表示されるとともに、アクティブウィンドウにボタンが貼り付く。ウィンドウに対する操作は、タスクトレイアイコンやこのボタンから行える。操作できる内容は多彩。あらかじめ登録した特定のウィンドウに対する操作を自動化できるほか、逆に特定のウィンドウを「WinT」の操作対象から除外することもできる。
「WinT」で行えるウィンドウ操作は、「ウィンドウの透過」「スタイルの変更」「移動」「サイズ変更」など。「ウィンドウの透過」では、透過率を10〜90%まで10%刻みで指定できるだけでなく、透過色を指定して透過させることもできる。「スタイルの変更」では、ウィンドウを常に手前に表示させられるのに加え、ウィンドウのキャプションやシステムボタン、最大化/最小化ボタン、内枠、サイズ変更枠それぞれの表示/非表示を切り替えられる。「サイズ変更」ではウィンドウの位置やサイズを任意に指定することが可能。320×240/640×480/800×600といったサイズであれば、一発で変更できる。
「高度な操作」として、ウィンドウをタスクトレイに格納したり、ウィンドウに対する操作を無効化したり、メニューを削除してしまったりということも可能。さらに、プロセスの優先度の指定したり、プロセスを強制終了させたりも可能だ。
これらの機能は、タスクトレイアイコン/ボタンそれぞれに「クリック」「右クリック」「ホイールクリック時」の処理として割り当てられる。アイコン/ボタンは各最大4個、計8個まで増やすことが可能で、1個目のボタンには標準メニューと設定メニューを、2個目のボタンには30%のウィンドウ透過と透過解除を、3個目のボタンには……と、複数のタスクトレイアイコンやボタンを使い分けられる。
さらに、タスクトレイアイコン/ボタンには「ファイルを起動」や、指定フォルダ内のファイルを開く「アプリ起動メニュー」などの機能を割り当てられる。よく使うアプリケーションへのショートカットをまとめたフォルダを作成すれば、アプリケーションランチャとして使うことも可能だ。
処理内容をあらかじめ登録しておけば、ウィンドウ操作を自動化できる。自動化するウィンドウの判定は、ウィンドウタイトルまたはウィンドウクラス名で行われ、完全一致または部分一致で自動化が開始される。自動処理の内容はアクティブ時/非アクティブ時のそれぞれに対して行えるようになっている。
そのほかにも、タスクバーやデスクトップテキスト、そして「WinT」自身を透過させる機能などを備えている。