指定フォルダを定期的にチェックし、ファイルの追加・更新などを通知してくれるソフト。サブフォルダ内のファイルやネットワークドライブ上のフォルダのチェックも可能。「フォルダ監視」は、ユーザが指定したフォルダを一定間隔で監視し、内容に変化があった場合に通知してくれるソフト。監視対象として設定できるフォルダは最大255ヵ所。対象フォルダでは、サブフォルダまで含めて監視するかどうかを個別に指定できる。ネットワークで共有しているフォルダの場合は、相手のパソコンがネットワーク上で認識できるようになった時点で、自動的に監視を開始。「フォルダ監視」を起動していない状態でファイルの追加・更新などが行われた場合でも、前回終了時の状態と比較するため、検知することが可能だ。
初期設定ではWindowsの起動と同時にタスクトレイに常駐し、監視を開始する。監視の間隔は1分以上であれば1秒単位で指定することが可能。フォルダ内容に変化があった場合は、タスクトレイアイコンの点滅/点灯、変更ファイル一覧画面の表示などでユーザに通知してくれる。変更ファイル一覧画面からは「選択したファイルを開く」「選択したファイルを含む監視対象フォルダを開く」「選択したファイルを通常使うプリンタで印刷する」などの操作が可能。変更ファイル一覧画面は、ユーザがパソコンを操作中の場合は表示させないようにもできる。
監視内容や通知方法、ログの出力項目など、詳細な設定でフォルダ監視を行えるのが大きな特徴。詳細設定メニューとして、監視対象を設定する「監視フォルダの設定」のほかに、「対象ファイルの設定」「一覧画面の設定」「プログラム起動設定」「ログファイルの設定」「その他の設定」が用意されている。
「対象ファイルの設定」では、監視対象として、(1)更新、リネーム、(2)削除、(3)隠しファイルの3項目を指定することが可能。特定の名前を持つファイルだけを監視対象にしたり、逆に対象から除外したりできる。対象/対象外は、すべての監視対象に共通する設定のほかに、フォルダごとに個別に設定できる。共通/個別は簡単に切り替えられる。
「一覧画面の設定」では、変更ファイル一覧画面の表示に再生するサウンドファイルを設定できるほか、「タスクトレイでの通知後に、クリックで一覧表示する」などの指定が可能。そのほか、追加されたファイルや更新されたファイルの色分け表示、特定の文字を含む場合の強調表示などの設定項目がある。
「プログラム起動設定」は、ファイルの変更を検知した場合に、変更ファイル一覧画面を表示する代わりに指定のプログラムを起動するもの。監視フォルダすべてに対して共通のプログラムを割り当てられるほか、監視フォルダ別に割り当てたり、ファイル単位で割り当てたりすることもできる。
「ログファイルの設定」では、ログファイルの出力時に、どのような項目を出力するかを指定できる。定期的にログファイルを分割または上書きするという設定を選択することも可能。不要な場合はもちろん、ログファイルを出力しない。
「その他の設定」では、監視対象フォルダにアクセスできない場合のユーザへの通知方法や、手動でのチェック方法の選択(シングルクリックまたはダブルクリック)など、全体の動作に関する設定を行う。