ステージ上にあるドラム缶などのアイテムを拾って、他のキャラクタに投げつける痛快な3Dアクションゲーム。相手の攻撃をキャッチして、投げ返すことも可能だ。「スマッシュアウト」は、「最後の一人」になることを目指してステージ上の他のキャラクタを倒してゆく、プロレスのバトルロイヤル風のルールの3Dアクションゲーム。ただし、キャラクタ同士が直接殴り合ったりするのではなく、ステージ上に落ちているタイヤやドラム缶、「DANGER」と書かれた箱、植木鉢などのアイテムを拾い、それを相手に投げつけて戦う。キーボードまたはジョイパッドでプレイできる。
バトルに参加するキャラは4名。全部で6名いるキャラの中からプレイヤーが1名を選ぶと、残り3名のメンバーはランダムに決定され、コンピュータによって操作される。6名のキャラは、とてもすばやい「音速君」や、攻撃力がすさまじく、アイテムを拾う動作も早いが、あとの能力は最悪の「ドンゴット理事長」、遠距離攻撃を得意とする「パチンコジャッキー」など、備えている能力が異なる。ゲームの展開は当然、プレイヤーが使用するキャラによって左右される。
バトルに参加しているキャラは、プレイ画面の四隅に1名ずつ顔が表示され(プレイヤーキャラのは必ず左上)、各キャラにはHPのゲージとライフが1個ずつ用意される。攻撃を受け、ゲージが0になってしまったキャラからリタイア。最後までステージ上に残っていた者が勝者となる(ただし、プレイヤーキャラがリタイアした時点でゲームは終了、コンピュータ同士で決着をつけることはない)。
ステージはゲームの開始前に選択することが可能。「公園」「資材置場」「オクタゴン」の3種類から選べる。ステージごとに地形や障害物の位置などが異なり、ゲームの難易度を大きく左右する。なかでも最もゲームに影響するのが、壁や鉄柱、金網などの構造物。プレイヤーキャラの位置によっては視界が遮られ、敵キャラの位置や行動がまったくわからなくなる。カメラを回転させて、視界を回復することはできるが、めまぐるしく攻防を繰り返している中では、ほんのちょっとした隙も命取りになりかねない。
構造物ほどではないが、段差や坂なども少なからず勝敗に影響を与える要素だ。階段や石垣をジャンプして飛び越え、砂山やオクタゴンの坂を駆け上って有利なポジションを確保し、追いすがってきた敵にアイテムをぶつけるのは効果的。また、ステージごとに投げつけられるアイテムも若干異なってくる。
このようなステージごとの特徴を理解した上で、有効に利用することが勝利への鍵。用意されたステージの数は少ないが、これほど地形効果が大きく、ステージによる難易度の差が激しいゲームはめずらしい。