「敵をつかんで投げる」という動きをゲームの中心にした斬新なアクションRPG。空中に浮かんだ敵をタイミングよくつかんで投げることで、空中を移動してゆく。高度なキー操作が要求され、難易度はかなり高い。「空浮かぶ島のティリア」は、「ギアアーム」と呼ばれる不思議な力を持つ道具を使い、敵をつかんで投げることでゲームを進めてゆく新感覚のアクションRPG。主人公のティリアは、ギアの力で空に浮かんでいる島の村長の娘。代々ティリアの家で受け継がれてきた「ギアアーム」という道具の使い手だ。ギアアームは、普通に装着しているときは一見半透明の天使の翼のようだが、空を飛ぶことはできない。その代わり、敵をつかんで投げ飛ばすことが可能で、ティリアの強力な武器となる。
背景となるストーリーは、ティリアの石像探しの冒険。いつも変わらぬ村の静かな生活にティリアが退屈していたちょうどそのとき、村の守り神である四つの像がなくなるという事件が起きる。それを聞いたティリアは喜び勇んで石像探しに乗り出す……というもの。
ゲームの形式は、横視点の横スクロール型アクションRPG。最初に村で情報収集をしたあと、森へと探索に向かう。森の中では、いままで見たこともない敵が出現してくるため、これらの敵を倒しながら、さらに進んでゆく。戦いには「ギアアーム」を使用する。敵と直接接触しないように距離を取りながらギアアームを発射して敵をつかまえ、もう一度ギアアームを操作して敵を投げて破壊する。近くにほかの敵がいるときは、その敵につかまえた敵をぶつけて破壊することもできる。敵同士をぶつけて破壊した場合、時折敵がハートを落とすことがあり、ハートを拾うことでライフ(HP)を回復できるようになっている。
手持ちのHPの数はゲームの開始時点では3個。敵と接触してしまったり、水中などに落ちてしまったりすると1個減り、すべてがなくなるとゲームオーバー。HPを回復するには、ハートを拾うほかにも、「テレポータ」を使って村まで戻り、自宅のベッドで休む方法がある。テレポータは、ボスキャラとの戦いの最中以外いつでも使用でき、しかも村でHPを回復したあと、またすぐに元の場所に戻れる。自宅のノートに記録することでそれまでの結果をセーブすることもできる。HPの上限は最大9個までに上げることが可能。ゲーム中の随所に出現する「命の雫」を10個集めることで1個増やすことができる。
ステージ内には高い崖などがあり、登らないと先に進めない場所がある。この場合もギアアームを使用する。ギアアームで敵をつかまえたままジャンプし、さらに空中でジャンプをすると、つかまえている敵を下に投げ、その反動で高く飛ぶことができる。ジャンプした先で敵をつかえて、多段ジャンプすることも可能だ。上方に飛ぶときだけでなく、横方向にジャンプする必要があるときも、多段ジャンプのテクニックは有効だ。
「スキルシステム」と呼ばれる強化パーツも用意されている。多段ジャンプ力を上昇させる「ハイジャンプ」、投げの威力を強化する「クラッシュショット」、つかみ状態で空中を滑空できる「エアウィング」などがあり、ゲームの進展にしたがって徐々に揃えていくことができる。
各ステージの最後にはボスキャラが登場。ステージ途中に登場する、ほとんど攻撃してこない敵キャラと違い、積極的に攻撃してくる手強い敵だ。ボスキャラの動きをよく観察し、攻略法を見つけてクリアしよう。