「CLaunch」は、使いやすさを第一に考えられたボタン型ランチャ。デスクトップ隅へのマウス移動やダブルクリックなど、ランチャウィンドウの表示方法を複数のアクションから選択できる。使わないときはランチャウィンドウが非表示で、他の作業の邪魔にならない。ショートカットキー、ホットキーに対応し、キーボードから操作を行うことも可能だ。

ランチャウィンドウの表示方法として用意されているのは、「画面右下（設定によって別の隅でも可）にマウスポインタを移動」「ダブルクリック」「ホイールクリック」「左クリック」「右クリック」「ホイールを押しながら回転」「ホットキーの入力」。ユーザはこのうちのいずれか、または複数の方法を選択できる。

登録アイテムは、「ページ」単位でグループ化することが可能。アイテムの登録はエクスプローラなどからのドラッグ＆ドロップで簡単に行える。登録と同時にアプリケーション名、ファイル名の先頭文字がショートカットキーとして設定され、キーボードからもアイテムを開けるようになる。さらに、ボタンにホットキーを割り当てれば、「CLaunch」が表示されていない状態からでも、キー入力でアイテムを開ける。ボタン位置やページ間でのアイテムの移動も、ドラッグ＆ドロップで行える。

ランチャウィンドウの外観は、好みでカスタマイズできる。ウィンドウフレームの色やボタンの背景色、ボタンのサイズ、アイテム名表示の有無などを変更することが可能。タブやボタンの背景にはグラデーションのほか、画像を使うこともできる。さらに、ページごとにデザインを変えることもでき、現在開いているのがどのページなのかがすぐにわかる。ウィンドウの拡大・縮小も自在だ。

ウィンドウの表示方法が多彩で、しかも複数の方法を選択できるのが、まずうれしい。例えば、画面右隅とダブルクリックの二つを設定しておけば、通常はマウスの移動が少ないダブルクリックで、作業中のウィンドウを最大化してあったり、ドラッグ＆ドロップ中などダブルクリックできないときは画面右隅でと、どんな状況でもすばやく表示させられる。ボタンも大きく、ページ切り替えもホイールででき、さらにホットキーも使えるので、非常に使いやすい。

デザインをいろいろとカスタマイズできるのも楽しい。デフォルトのデザインもすっきりしていて、きれいにできていると思うが、色やグラデーションのパターンを好みのものにしたり、アイテム数に応じてボタンサイズなどを変更したりが自由にできる。ページごとに色やデザインを変えられるのもおもしろいと思った。ランチャを探している人にはぜひ試してほしいソフトだ。

開発中に苦労した点
以前のバージョンではボタンに表示するアイコンを起動時に一つひとつ読みに行っていたので、ボタンの登録数が増えるとどうしても起動が遅くなっていました。そこでアイコンのデータをまとめて独自ファイルに保存するようにし、この問題を解決しました。地味な機能ですが、思ったよりユーザへの受けがよいようで、ちょっと驚いています。

開発で気を遣っているところ
常駐ソフトの宿命として、ある程度のメモリとCPUパワーを常時使うことになるわけですが、この部分をいかに抑えるかという部分には常に気を遣っています。それとある程度の表示スピードですね。ページを切り換えたときに、パラパラと画面が更新されるようなことは、私の美学が許しません（笑）。

「CLaunch」をお勧めするユーザ
次のような方にお勧めしたいと思います。

• ランチャ以外の機能は必要なく、起動、表示等がすばやいものを好む方
• マウス主体で使っているが、キーボードも結構使うという方
• ボタンを大きくできるので、お子様や年配の方（にも向いてます）