モンスターの魔力を吸い取り、自らの魔法の発動に利用するというユニークなシステムのダンジョン探索型アクションRPG。ダンジョンは5階ごとに階層が分かれ、周囲の様相やモンスターの種類がガラリと変化する。「冒険野郎」の主人公は、冒険者(冒険野郎)の「ブレン」。ブレンは、パートナーの「サクヤ」とともに未探索の遺跡を探検中、封印されていた邪悪な魔物を誤って解放してしまう。魔物の名は「ガウナキア」。1,000年前、一度人類を滅ぼしかけた伝説の悪魔だ。このままでは人類は再び滅亡の危機にさらされてしまう。自らの手で再びガウナキアを封印するため、ブレンはしぶしぶ吸魔士となり、手がかりを求めて、とある村の北にある遺跡を探索する……という設定。
ゲームの目的は、「ローガン地下遺跡」と呼ばれる北の遺跡(ダンジョン)の最下層を目指すこと。ダンジョンは5階ごとに階層をなし、それが何層も重なった構造をしている。階層が変わるごとに様相がガラリと変わり、棲むモンスターも変化する。ダンジョン内にはさまざまなトラップが仕掛けられ、謎を解いて仕掛けを解除しなければ、先に進めない場所がいくつもある。ただモンスターを倒しているだけでは制覇できない、手強いダンジョンだ。
ブレンが使う武器は「チャクラム」。平たい金属の輪の周囲がすべて刃になったもので、敵に向かって投げることで威力を発揮する。ブレンはチャクラム使いの名手で、投げたチャクラムは必ず手元まで戻ってくるため、何度でも使用できる(ただし1枚しかないため、チャクラムが手から離れている間は、次の攻撃はできない)。ブレンが吸魔士となってからは、材質がマホニウム(吸魔銀)に変わり、投げたあと、攻撃ボタンを押し続けることで「吸魔フィールド」を張って、フィールドに触れた敵から魔力を吸い取れるようになる。「MC(マジックキャパシティ)」をチャージできるとともに、敵にダメージを与えることもでき、さらに敵弾を消すこともできるという、一石三鳥の便利な攻撃方法だ。チャクラムに吸い取って蓄積したMCを利用して、魔法を使うことも可能だ。
ゲームの特徴の一つは、コンビでありながらブレンとサクヤが一緒に行動しないこと。探索はブレンのみが行い、サクヤは拠点にとどまって、帰ってきたブレンの回復を担当する。
そして、もう一つの特徴が、たとえブレンのHPが0になって倒れてしまっても、ゲームオーバーにはならないこと。拠点としている場所まで強制的に戻されてしまい、所持金も半分に減らされるが、それ以外のペナルティは課せられない。クリアしたイベントが無効になったり、アイテム類を失ったりすることはない。ただし、所持金が半分になるのは結構痛いので、ピンチになったらこまめに村まで帰る方がよいだろう。
オープニングイベント以外での二人の拠点となるのは、遺跡のそばにある村の宿屋。ゲームのセーブもここで行える。村には魔法道具屋と鍛冶屋もあり、スペルやトレジャーを買ったり、武器の強化や飛距離の変更をしたりできる。