ソフト開発しようとした動機、背景
最近、物忘れが激しくなり、非常に苦労しておりました。物忘れといっても人の名前を忘れるといった類のものではなくて、出先で言いつかったことや、人から頼まれたことをやり忘れてしまうということが非常に多く、期日が来たときの電話や、その人と会った瞬間に用事を思い出すといったことがほとんどで、いつも謝ってばかりでした。「改善しなければ」と思って、まずはメモを取る習慣をつけようと思いましたが、忙しいと、事務所に戻ったときにメモを見るのを忘れてしまうということに気づき、大した改善ができませんでした。次に、せっかく携帯電話を持っているのだからと、用事を言いつかったときや思い出したときに、携帯電話で自分のメールアドレスに短く打ち込むことにしました。ある程度はうまくいったのですが、メーラを立ち上げるのを忘れたり、「あとでやろう」と考えて結局忘れたりということが起こりました(あとで知ったのですが、多くの人がこういうことを経験しているらしいですね)。「メールを受信して、直接デスクトップに貼り付ける」という発想は、ここから生まれました。
開発中に苦労した点
バランスですね。多くの機能を盛り込みたいと考えていろいろと機能を追加することは簡単なのですが、高機能になればなるほど使い方が難しくなり、取っつきにくくなります。誰でも簡単に使うにはどうすれば……というところが一番苦労したと思います。一番時間のかかったところは、意外かもしれませんが「ヘルプの作成」です。より詳しく書くことによって、「ヘルプを見れば必ずわかる」と思っていただけるように、画面の説明付きで記述しました。ぜひご活用ください。
ユーザにお勧めする使い方
やはり当初のコンセプト通り、出先で携帯電話から、自分のパソコンで受信するメールアドレスにメールを送り、それを付箋として貼り付けるという使い方が最もオーソドックスです。次に考えられるのは、部課内のパソコンすべてに「@付箋紙」を入れておき、同一のメールアドレスを参照するようにして、連絡事項をすべてのコンピュータに送信できるようにすることです。さらに、上司から部下への仕事の依頼や連絡にも使えるかもしれません(このあたりはネットワーク対応の付箋紙ソフトなどもあるようなので、そちらを使ってもよいかも)。
あるユーザさんはメールのアラーム代わりに使ってくださっているようです。あるメールアドレスにメールが来たら、必ず最前面で表示させるようにしておけば、新着メールが来たときにメールの到着に気づくことができます。また、同時に誰からのメールなのか、だいたいどういう内容のメールなのかも確認できます。使い方はさまざまです。メール端末を肌身離さず持ち歩く時代なので、うまく活用してください。
今後のバージョンアップ予定
バージョンアップはかなりの分野に及ぶと思います。HTMLメールへの対応やUnicodeメールへの対応、要望があればSSLへの対応なども考えています。そのほか、盛り込んでほしい内容はサポートデスクの方にメールをくだされば、すべて検討させていただきます。実際、Ver.1.10からのAPOP対応は、ユーザさんからの要望により実現しました。みなさまのご意見をお待ちしております。
(SPOONsoftware)