Windowsのログオンやファイルの暗号化・複合化を、音声認証で行えるセキュリティソフト。離席時のスクリーンロック機能も備え、パソコン内の情報を第三者から守ることができる。「VoiceK PC Security」は、音声認証を利用したセキュリティソフト。ユーザ登録時に、ID/パスワードの入力に加え、ユーザの声を登録した音声パスワードを生成し、音声パスワードでパソコンをプロテクトできるようにする。認証方式は「音声認証」「パスワード」「音声+パスワード」の3種類から選択できる。マルチユーザに対応し、ユーザ権限の設定や個別の環境設定を行うことが可能。また、音声認証のできない環境での利用や不測の事態を想定し、音声パスワードの代わりに認証キー(By-passキー)を使った認証も可能。認証キーはUSBメモリやフロッピーディスク、CDなどのリムーバブルメディアに保存され、認証が成功するたびに新しいキーに書き換えられる。
「VoiceK PC Security」でパソコンにかけられるプロテクトは、
- Windowsへのログオン
- ファイルの暗号化
- スクリーンセーバによるスクリーンロック
の3種類。操作はメイン画面から行えるほか、タスクトレイアイコンから行うこともできる。エクスプローラのコンテキストメニューにも「VoiceK」メニューが追加され、「ファイルの暗号化」「ファイルの復号化」を実行できるようになる。「Windowsへのログオン」は、OSで動作が異なり、Windows 2000 Professionalではログオンと同時に認証、それ以外のOSではログオン直後にスクリーンセーバによるロック状態となる。いずれの場合ももちろん、認証を経ないとパソコンを操作できない。
「ファイルの暗号化」は、フォルダまたはファイルを指定して、暗号化・複合化を行う。暗号化時、複合化時に認証が必要で、「暗号化後に元ファイルを削除する」「複合化後に暗号ファイルを削除する」といった処理も行える。
「スクリーンセーバによるスクリーンロック」は、スクリーンセーバからの復帰に認証が必要になるもので、離席時にパソコンを操作できないようにする。ただし、席を訪れた人がパソコンにメッセージを残していく機能があり、スクリーンロック中でもメッセージを残す操作だけは可能だ。
音声パスワードのデータは保存しておくことができ、「VoiceK パソコン Security」の再インストール時などにあらためて音声を登録する必要はない。音声パスワードのデータをLAN上の他のコンピュータに転送することが可能で、複数のパソコンを使う場合でも、音声の登録は一度行えばよい。