本来の機能であるファイル転送に加え、画像ファイルのサムネイル表示やWebページのリンクチェックなど、Webサイト管理に便利な機能を備えるパワフルなFTPクライアントソフト。「FTP忠太」は、ローカル/ホストそれぞれのファイル一覧(リストビューア)を並べて表示する、オーソドックスなインタフェースのFTPクライアントソフト。必要に応じてツリー表示画面(ツリービューア)を呼び出し、サブフォルダ内のファイルを確認することもできる。ファイルの転送は、アップロード/ダウンロード用ボタンのクリックで行えるほか、リストビューア間でのドラッグ&ドロップで行うことも可能。フォルダの作成やファイル名の変更はもちろん、ファイルのコピー&ペースト、CGIスクリプトの設定などに欠かせないアクセス権(パーミッション)の設定も行える。
転送は、ファイルの拡張子を判別し、アスキー(テキスト)/バイナリを自動的に切り替えて行われる。アスキーモードで転送したいファイルの拡張子をあらかじめ登録しておくことで、登録拡張子はアスキーモードで、それ以外はバイナリモードで転送する仕組み(主要な拡張子はあらかじめ登録されている)。また、バックアップファイルなどの転送したくないファイルの場合も、拡張子を登録しておくことで、誤転送を回避してくれる。ホストへの転送時に文字コード変換を行うことも可能。Shift JIS←→EUCの変換を指定できる。ファイル単位でも同様にShift JISとEUCの変換が可能。半角カナ←→全角カナの変換機能もある。
アップロード/ダウンロードを予約実行することも可能。内蔵のスケジューラを利用して、指定時刻に指定ファイルの転送を自動実行させられる。
特徴のひとつが、Webサイトの管理に便利な機能を多数備えていること。リストビューアでファイルをダブルクリックすると、ダイレクトビューアウィンドウが開き、画像やテキストファイルの内容を確認できる。ダイレクトビューアでは、テキストファイルの編集・保存も可能で、転送したHTMLファイルの表示をチェックして、その場で修正するといった作業を簡単に行える。
リンクチェック機能も搭載する。Webページ内のリンクを解析して、リンク切れをチェックをできるほか、その場でリンク修正を行うことも可能だ。
そのほか、プロキシサーバ経由で接続するための設定や、接続ログの表示、サーバにコマンドを直接送信して操作する「FTPCommand」などの機能がある。